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2025-11-23

読んだ本(2025-#97):ボッコちゃん

[No.4036]

#97「ボッコちゃん」星 新一

数ある星新一著作のうちで、名作とか代表作と呼ばれていることを知り、読んでみたのです。

今まで読んだいくつかよりも、パンチのあるオチ、しっとりした冷や汗をちょっと感じる、メリハリの効いた裏切りをいんちょ強く感じました。

仕事柄、AIの利用を考えてみたり、危うさを感じることもあるのですが、ロボットとか人工的な知能の特性や危うさを、もうすでに予見していることが感じられます。

アシモフの小説『われはロボット』で示されたこの原則ロボット工学三原則、

  1. 第一条
    ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
  2. 第二条
    ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
  3. 第三条
    ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

ロボットやAIは、人間の命令に従う存在ですが、ここで言う「人間」とは何なのでしょうか?あの国の大統領も、あの国の党代表も、ガザで攻撃に怯える人々も、悩みがあって学校や会社に通えない人も、みんな人間です。


星新一作品を読めば読むほど、真面目に真摯にコツコツと、人には優しく、TakeよりもGiveを、とそんな気持ちになっている自分に気がつきます。自分を裏切らない、自分に嘘をつかない、そこに強さや幸運が集まってくるような気がするのは、なんででしょう?

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