[No.4036]
#97「ボッコちゃん」星 新一
数ある星新一著作のうちで、名作とか代表作と呼ばれていることを知り、読んでみたのです。
今まで読んだいくつかよりも、パンチのあるオチ、しっとりした冷や汗をちょっと感じる、メリハリの効いた裏切りをいんちょ強く感じました。
仕事柄、AIの利用を考えてみたり、危うさを感じることもあるのですが、ロボットとか人工的な知能の特性や危うさを、もうすでに予見していることが感じられます。
アシモフの小説『われはロボット』で示されたこの原則ロボット工学三原則、
- 第一条
- ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
- 第二条
- ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
- 第三条
- ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
星新一作品を読めば読むほど、真面目に真摯にコツコツと、人には優しく、TakeよりもGiveを、とそんな気持ちになっている自分に気がつきます。自分を裏切らない、自分に嘘をつかない、そこに強さや幸運が集まってくるような気がするのは、なんででしょう?

0 件のコメント:
コメントを投稿