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2024-04-29

大事なお客様であり友人をパスタでもてなす

[No.3431]

お世話にもなっている妻の友人、今やチビ子の友人でもあり、我が家にとっても大事なお客様に久しぶりにお越しいただきました。

話は尽きることなく、早めの晩御飯の時間で始めた夕食、デザートもアッと言う間でした。気心の知れた素晴らしい友人や知人と過ごす時間は、やっぱり素晴らしいと思います。拙者も、最近ご無沙汰しており、お世話になった方々や、友人にも会っていろいろ話したいなぁ、と思います。

お客様のリクエストにお応えして、サクラエビとキャベツのオイルパスタ。ササっとお客様にパスタを作って美味しいと言っていただける男になりました。
デザートは、最近のお気に入り、近所のふわふわモチモチのドーナツでした。やっぱりこういう時間はいいなぁ。

 


2024-04-27

読んだ本(2024-#33+#34):かがみの孤城(上)(下)

[No.3430]

#33+#34「かがみの孤城」(上)(下)辻村 深月

中学校1年生の主人公、ある出来事がきっかけで登校できないようになり、自宅で過ごす日々です。この出来事、拙者に起こっても相当嫌な気持ちになりそうです。嫌な気持ちにさせられた者は学校に登校できなくなるくらいのダメージを負い、嫌な気持ちにさせた者は変わりなく登校し、特段処分を受けることもなく、ということは、実際にはあまりにも日常的に起こっている、と推察されるので、胸が痛くなります。

主人公の自宅の鏡が輝き、手を触れてみると鏡の中に引き込まれて、お城のような場所に入り込みました。そこでは自分以外の6名がいて、どうもみんな不登校の日々を送っていることが分かります。オオカミの仮面を被り、ドレスを着たオオカミさまから、城に中に願い事を叶えてくれる鍵が隠されているので、探し出した人が一つだけ願いを叶えることができる、と言います。

7名には、それぞれいろんな事情がありました。鏡の世界と実際の現実社会を行き来して、7名がそれぞれに想う気持ちも変わっていきます。次第に7名それぞれの現実社会が分かってきますが、お互いに共感できる関係性が構築されることで、気持ちが救われるようにもなります。

城で鍵を探す期限が迫る中で、誰がカギを探すのか、どんな願い事が叶えられるのか、そもそもなぜこの7人が鏡の中の孤城に呼ばれたのか、オオカミさまとは誰なのか、最後に一気にわかることもあり、下巻を読み始めて一気に読み終えました。


日常のちょっとした言動や、刑事罰になることはないけど、深く誰かが傷ついてしまう危うさを、著者は大事にしているのではないか、と思います。学校や職場での心ない発言や、いじめがまさにそんな感じです。言った本人が忘れてしまっても、言われた者はなかなか立ち直れなかったり、深い傷を負う事なんて、たくさんあると思います。誰かに何かを伝える時には、相手の気持ちをよく考えたうえで、発言することが大事です。

また、思いの足りない人の言動を、必要以上受け止めて傷つかないようにする図太さも同様に大事だとは思います。


7人が孤城に集まった理由、オオカミさまの正体が分かった時には、ほんのりと温かいものを感じましたし、拙者もオオカミさまが見てくれているといいな、と思いました。

著者の他の作品も、読んでみたくなりましたので、読んでみようと思います。この本も、チビ子のおススメ本であります。

2024-04-26

読んだ本(2024-#32):小澤征爾さんと、音楽について話をする

[No.3429]

#32「小澤征爾さんと、音楽について話をする」小澤 征爾x 村上 春樹

アジア人としてヨーロッパのクラシック音楽の世界に飛び込み、それも指揮者としてコンクールで優勝し、カラヤンやバーンスタインという著名な指揮者に師事し、ボストンの常任指揮者になって、という活躍ぶりを「ボクの音楽武者修行」で読み、興奮していた田舎の中学生でした。

ヨーロッパの各地をスクーターに乗ってコンクールに出場とかの型破りなエピソード、アジア人が完全アウェーのヨーロッパクラシック音楽界で奮闘したこと、田舎で生まれ育った拙者も、いろんなチャンスがあるのかもな、と思わせてくれました。

そんな偉大なマエストロ小澤征爾さんが、鬼籍に入られたと知り、どんな言葉を話していたのか知りたくなって、読んでみました。

作家でもありますが、猛烈な音楽愛好家でもある村上春樹氏との対談を、村上氏が書いた対談集です。

指揮者が譜面を読むという事がどんなことか、深い洞察、作曲家の想いや経緯、オーケストラの特徴、奏者のスキルなどを深く、そして広く考え抜いていることが分かります。そして猛烈な記憶力です。

ステージ上で指揮棒を振るのは、もはやどうでもいい、練習やリハーサルでオーケストラに仕込んでおくことが重要で、ステージ上の指揮はもはやそんなに重要ではないのかも、という趣旨の発言もされていました。

村上氏と実際の演奏をレコードで聞きながら、ホルンやバイオリンの演奏者のことや、その録音の時の出来事、劇場の特性や録音機材の事など、事細かに記憶されていました。

何かの成果を出すためには、のめり込む事、何か以外にも興味関心を持って楽しむ事が大事だと気づかせていただきました。

2024-04-25

1歩前進で2歩後退を繰り返しても、目的地には着くかもしれない

[No.3428]

今晩はいつものテニススクールでレッスンでした。

(1)インサイドアウトのスィングにするために、テイクバックは外側に、
(2)ステップワークで足→腰→腕にパワーを伝えてスィングして、
(3)グリップの握りは緩めにする、
を気をつけてプレーしようと意気込んでいました。

結果ですが、いつもよりも調子が悪かった😭です。
(1)(2)(3)を意識するあまりに、ボールをよく見る、が実現できず😭
あれができれば、これができなくなる、
嗚呼テニスって難しい。でも面白いから、やめられません。もっと上手く、強くなることを目指して楽しみます。

2024-04-24

読んだ本(2024-#31):かもめのジョナサン

[No.3427]

#31「かもめのジョナサン」リチャード・バック、五木寛之訳

タイトルは知っていても、なんとなくのあらすじは聞いたことあるけど、自分で読んだことはない本って、拙者はいろいろあります。

アダム・スミス「道徳感情論」がまさにそんな一冊でした。あらすじを知ることも重要ですが、自分で読んで感じることはもっと大事です。

日本のサラリーマンの視点で読むと、ジョナサンになることはリスクが高いだろうな、が第一印象です。協調性が重んじられたり、無自覚にでも同調する事の方が波風が立たないですから、少数派の意見を表明することは、しづらいです。

ジョナサンのように、高く空まで飛んで、高速で下りて飛ぶようなこと、食料も食べずに飛行訓練するなんて、他のかもめにしてみれば、ただ奇異に見えるでしょう。

自分らしさを追求した結果、集団から離れることもあります。それでも、自分の存在や役割が集団のためになることを施かさなければ、自分は自分らしく生きていけない、とも受け取りました。たった一人では生きていけない、という寓話にも受け取りました。

会社や組織におけるスペシャリティ、リーダーシップを含有することを、著者は目論んでいたのかわかりませんが、含有しているように読みました。

2024-04-23

読んだ本(2024-#30):子どもは40000回質問する

[No.3426]

#30「子どもは40000回質問する」イアン・イズリー

40000万回とは、2~5歳の4年間で、子供が「説明を求める質問」の回数のことで、 2007年に心理学者ミシェル・シュイナードの観測記録から、ハーバード大学のポール・ハリス教授が計算した結果だそうです。40,000回と聞くと驚きですが、1日あたり28回と聞けば、そりゃそうかも、と思います。

  • なぜ?と問う生物は、おそらく今のところ人間だけ
  • 好奇心が加齢により認知能力低下に抵抗している
  • 好奇心格差が社会格差を生む
  • インターネットが奪う生産的フラストレーション
  • なぜ?と問う事をやめる大人と大企業病
  • 知識がなければ、好奇心が弱まる
  • 知識は知識に引き寄せられる
  • ひらめきは偶然ではない
いろんな社会学や心理学の研究実績などを交えながら、好奇心を持つことの意義や有効性などが書かれています。
幼少期に、記憶を主目的とする教育や勉強は、あまり意味がないばかりか大人のエゴではないかと思っていましたが、読み、書き、計算や一般的な文化、歴史や科学などの知識が少ないと、成長した時に、好奇心が持てない、好奇心が知識に結びつきにくい、という実態も知ることができました。
大人になっても、知らないことが多いのは当たり前ですし、何でだろう、と疑問を持つことで、知る喜びや、誰かや何かとコミュニケーションすることで広がる知識や世界がある、と思えました。
やはり興味を持つことが、スタートです。

2024-04-20

テニスの聖地で、テニスの賢人に学び楽しむ

[No.3425]

再び、鈴木貴男プロと金子英樹プロのレッスンを受けることが出来ました。1回目2回目に続き、今回も学びがたくさんありました。お二人の解説、お手本を見せていただいて、拙者のストロークやボレーも見ていただいて、おまけにラリーを打ち、写真も撮り、今回は懇親会にも参加しましたので、たくさんのお話も聞けて、とても有意義でした。

プロの解説、お手本はとても分かりやすいです。実際に見ていただいてコメントもらえると、確信できるし、自信も持てます。ストロークとボレーの音、聞いていて気持ちがいいです。

こんなに満足度の高いレッスンであり、我々のレッスン料が、世界に挑戦する若手の支援に利用されるのであれば、テニス好きな拙者は、参加しない理由が見つかりません。

今回の会場は、有明テニスの森インドアコート、素晴らしいテニスコートです。せっかくの学びを忘れないように、メモメモ。


1、横∞字をイメージした、ラケットを引きずるイメージのテイクバックとスィング

ストロークのスィングをインサイドアウトにするために、テイクバックは後方にアウトするイメージがいい。グリップエンドを引っ張り、ラケットヘッドを走らせるスィングになると、無理せずにスピンもかかる。


2、ボレーは振って打っていいけど、2拍で振り終える、振り終える前にインパクト

特に片手バックボレーは、ボールにパワーが出ない。従来踏み込みと同時に打つとか、足でボレーを運ぶ、という説明も受けたかもしれないが、それでもボールにパワーが乗らない。思いって、ラケットを振ることでパワーが乗る。ラケットヘッドを前後に振るのではなく、手首と肘をロックして、ラケットフェイスが頭の後ろに来るまで構えて、肘を体前で横に振るイメージ。振りは2拍、イチ、ニで振り、二の前にボレーのインパクトして直後に踏み込む。踏む込む前にインパクトすることで、ボールに体重を乗せる。


3、サービスのトスは低くて大丈夫。大事なことはスィングモーションを止めない事

なるべく高い打点でサービスを打つことも大事だが、トスは打点のボール3球くらい上にあげれば十分。スィングモーションを止めない事が大事。スピンも十分かかるから大丈夫。


懇親会で、拙者が夢の中でサンプラスのサービスを受けた事を話したのですが、笑い声を出す方、驚く方、隣の席の方はいいですね、と言ってくださいました。鈴木貴男プロはサンプラス選手のサービスを受けた事があるとのこと。トスの位置やスイングからは、まったくサービスのコースが読めず、スピードも速く(時速210kmは出てた)、最強のサービスだと思うと仰ってました。フェデラーよりもサンプラスの方がサービスがすごいと聞いて、サンプラス好きな拙者と、懇親会隣席の方は喜んでいました。


サンプラスのサービスで特徴的なトロフィーポーズですが、鈴木プロ曰く、サンプラスもサービスモーションは止めていない、という説明で納得です。じっくりとパワーをためておける時間を持てるプロは、トスを高くしても有意義ですが、トスが高いからとサービスモーションが止まってしまっては意味がないのです。ですので、拙者はトスを高く上げない、で今後テニスを楽しみます。

もっとテニスを上手くなりたいし、強くなりたいし、楽しみたいので、練習も楽しみ、健康にも気を付けます。仕事も頑張ります。

2024-04-19

読んだ本(2024-#29):サンタのおばさん

[No.3424]
#29「サンタのおばさん」東野 圭吾、杉田 比呂美

チビ子の書棚にあるのを不意に見つけて、ついつい一気読みです。小さな薄い絵本ですが、この本、なかなかパンチが効いています。

クリスマスを前に、世界中のエリアから集まるサンタクロースたちの会議で、アメリカ代表のサンタが交替することにあったのですが、後任が女性だった、というお話です。

サンタクロースは、白人で、大柄で、彫りの深い顔で、白いひげを蓄えた、赤い服を着て、トナカイのそりに乗っている、おじいさん、というようなキーワードで表現されます。

白人でなければサンタクロースになれない? 男性でなければサンタクロースになれない? ダイバーシティの重要性が議論される今、この本を読んだり、登場するエリアのサンタクロースになった大人は、サンタクロースをどうやって選出するのでしょうか?

何かの能力に男女差はなく、体力差はあると思います。男女の差よりも、パーソナルな差の方が影響が大きいと思っています。男女の公平な競争や評価、議論が必要です。性別に分けて競争や評価をすることが適切な場合もあれば、適切ではない場合もあります。

そんな検討や議論を進めるには、本質は何か、を共有することの大事さを感じます。サンタクロースの本質とか何なのか?
拙者の仮説ですが、寒い季節に、何かの施しを期待する幼気な子供に、明るい希望やわずかでも施しを受ける喜びを感じさせてあげたい、なのだと思います。本質が充足できるのであれば、それ以外の条件設定は、変更してもアレンジしても、問題ないのかもしれません。

本質は何か、そんな議論でも付随する関連の事情を、あたかも本質であるかのように話す人に、騙されないように考えて生きていきたいです。

2024-04-18

読んだ本(2024-#28):3652

[No.3423]

#28「3652」伊坂 幸太郎

作家になって10年、365日×10年、そしてうるう年が2回で+2日で、作家になって3652日というタイトルに込められた意味だそうです。

著者自身があとがきで書いているのを見たせいか、著者のよさがこのエッセイでは出し切れていないので、と感じることが何度かありました。いろんな作品で見事に紡がれている伏線を、エッセイにも期待している拙者もいますが。

朝起きて、仕事して、ご飯を食べて、家族や友人と過ごしたり、好きな趣味に没頭したり、ぼーっとしたり、お風呂に入って、寝て、という日常の繰り返しは、人によってずいぶん違う、という見方もできますし、おおよそ人で同じ、という見方もできるな、と感じます。他人から見れば些細なことでも、さらに深く知ろうと探求したり、もっと他に関連がないか広く知ろうとしたり、体験しようとすれば、広がるし、深まる、と思います。日常の中に、驚きもあるし、知識を深めるチャンスもあるので、如何に豊かな人生を送るかということと、このことは深く関係しているだろうな、と確信しました。

拙者の日常ですが、エッセイにするまでには到底至りませんが、そこそこ面白い毎日になればいいな、と思いながら仕事したり、テニスしたり、家族でワイワイしております。

2024-04-16

コーヒーを飲む

[No.3422]

コーヒー好きです。最近は自宅で淹れるのは、お気に入りのお店で購入したデカフェが多いです。デカフェと言えば、なんとなく味の薄いコーヒーを思い浮かべる方も多いと思いますが、このお店のデカフェは、味がしっかりとしています。水に何度も浸す手間のかかる工法でカフェインを抜いているそうです。

会社に通う電車の中でも飲みたいと思った時は、スリムなステンレスボトルを入手して使っていました。夏には冷たいカルピスとかシソジュースを入れて飲んでましたし、寒い季節は電車内でこっそり飲んでも、近くの人にチラッと見られるほど、いい香りも楽しんでいました。

会社に着く前に、電車の中で飲み終えることも多かったのですが、最近は会社ででも楽しめています。会社に着いても2時間くらいは保温がOKです。早めにオフィスに着いて仕事を始めるのがマイブームです。静かで集中できるし、ちょっと音楽聞きながらアイデアを描いたりいい時間です。ビジネスマン生活20年を超えて、ようやく実感できたポンコツです。

温かいコーヒーを飲むと、リラックスできます。ご褒美な気分にもなれますし。

午前中は10時くらいまではカフェインを摂らない方がいい、いい睡眠のためには午後5時以降くらいはカフェインを摂らない方がいいとも聞きました。デカフェなら気にしなくていい、が現状の考えであります。

2024-04-15

読んだ本(2024-#27):東大よりも世界に近い学校


 [No.3421]

#27「東大よりも世界に近い学校」日野田 直彦

今の学校はオワコンです、という言葉を聞いた人は、どんな事を思ったでしょうか?

学校の先生や関係者、塾の先生、子供が通っている親御さん、いろんな立場の方がいると思いますが、拙者は自身で思っていたよりも、大きめの納得感のある言葉でした。

拙者が考える学校に通う目的と、学校で実施されていることにギャップを感じてもう3年くらいです。

学校が目指す子供が卒業する時にあるべき姿と、受験や就職活動のギャップの原因については、著者とまったく同じ見解です。日本の大学が、残念な場合も少なくないのだと思います。自分の興味関心を広げたり、深めたりすることと、働くことがあまりにも乖離していて、特に日本の社会はやり直しとか、進路を変更することに寛容ではない場合も多いと感じるので、もしかしたら中学や高校ぐらいから、40歳くらいまでのライフプランのレールに乗っかるような気もします。

実際に社会に出てみた感じましたが、5年もすれば、ましてや10年も経てばいろんな想定が異なるし、想像しなかった変化も起こるものです。大人の言う「いい」学校、「いい」会社なんて、どこにあるのか教えて欲しい、と思っていました。

子どもを持つ親としての気づきは、子供の興味関心を広げてあげる、深めてあげるのは親や周囲の大人の大事な役割、だということ。今度の試験でいい点を取って欲しい気持ちはありますが、それだけではなく、一緒に興味関心を広げること、深めることを楽しむことがいいんだろうと仮説を持ちました。

日本だけではなく、いろんな国に学んだり、文化や歴史を知ったり、知り合ったりするのはやっぱり大事なので、英語を始めとする外国語で話せる、聞ける、読める、書けるはますます大事になります。

学校の先生も奮闘されているのだと思います。でも学校が変わっても、大学や会社が変わらないと全体は変わりません。なので、会社が変わらないとダメなんだと思います。

今、会社で働く大人が、将来の子供が働く時代に、豊かな日本であるために、大人が変わらないと、という思いです。

2024-04-14

読んだ本(2024-#26):千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

 [No.3420]

#26「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話」済東 鉄腸

拙者がこれまで読んだ本で、最もタイトルが長く、そして最も軽快で軽薄な語り口で、最も熱い魂を感じさせてくれる本です。

ルーマニア語の小説家と聞けば、語学や文化の造詣の深いインテリの人、と勝手にイメージしてしまうのは拙者の至らないからですが、行ったことも、習ったこともないルーマニアを知ろうとする思いや、やってみた挑戦は、「やり抜く」からこそ実現したのだ、と気づかせてくれます。才能やコネが無くても、何とかするガッツを持つ、が拙者の信条だったりするのですが、体現してくれる方がいたことを、とても嬉しく思います。

facebookやインスタグラムで友達になる、ルーマニア語に詳しいサイトを利用する、ルーマニア語↔︎英語、ルーマニア語↔︎日本語、英語↔︎ルーマニア語の翻訳をインターネットで調べる、ルーマニア出版界の人と知り合いになる、確かにやってみれば道が開そうですが、実際にやり抜いた著者は、やはりすごいです。

ルーマニアのこと、あまりにも拙者は知りませんでした、言語としてとても少数派であることから、出版のマーケットしてもルーマニア語は小さいものの、そこにはやはり熱い議論や、意義ある歴史があることも少し理解できました。

意志あるところに道が開ける、拙者が信じたいと思っているモットーを、実践して成果を出した人、それもエリートどころか、少し卑屈で劣等感もあり、病気とも戦う引きこもりの若者が道を開いたと知り、尊敬し、拙者自身も鼓舞できております。ありがとうございます。一気読みでした。

2024-04-13

暖かい季節の始まりを桜で確認する

[No.3419]

夜の風にも寒さを感じませんでした。チビ子を習い事終わりに迎えに行くのですが、毎年桜を撮る場所があります。

見上げるような場所にある枝なのですが、背景には空だけになります。夜空の黒と桜の色がいいコントラストになるのです。

今年も満開の大盛りです。この木は大きくないのですけど、大盛りの桜を見せてくれます。今年も撮れました。

2024-04-12

読んだ本(2024-#25):HIDDEN POTENTIAL

[No.3418]

#25「HIDDEN POTENTIAL」 Adam Grant

日本語訳の発売が待ちきれない、という理由で英語原書を読んだのは初めてかもしれません。

最初は分からない単語を辞書で確認しながら読んでいたのですが、40ページくらい読む頃には、何となく想像したイメージで読み、あまり辞書で確認しないで読みました。チンプンカンプンな単語は、やはり辞書を見ましたけども、おおよその意味は理解できたと思います。

GIVE & TAKEORIGINALTHINK AGAIN、に続いて、4作目のアダム・グラント著作は、やはり多くの示唆に溢れていて、ペンシルバニア大学の最年少終身教授である方ですが、断定的な強さよりも、物腰の柔らかさを感じる文章で読んでいて心地いいです。

NBAスター選手ステフィン・カレー、ナックルボールのメジャーリーグ投手R.Aディッキー、NASAの宇宙飛行士、士官学校の初の黒人学生13人、フィンランドの学校教育の試み、そして著者ご自身の授業クラス選択の経験など、いろんなエピソードが分かりやすいです。

何かを成し遂げるには、自分自身の努力も必要ですが、それだけでは発露しないことも結構あること、自らが楽しんで挑戦することで、成果が生み出せる可能性が高まること、拙者自身がチビ子に接する場合、仕事のメンバーや後輩に接する場合のことを考えると、彼らのHIDDEN POTENTIAL を引き出してあげることが大事だ、と気が付きました。

もちろん、拙者自身のこれからにも前向きになれる示唆に富んでいます。読後に前向きな気持ちになれる、それだけでも著者やこの作品の存在価値は、拙者にとっては大きなものです。

2024-04-10

読んだ本(2024-#24):君を守ろうとする猫の話

[No.3417]

#24「君を守ろうとする猫の話」夏川 草介

この本もチビ子のおススメ本です。この本の前の話となる、本を守ろうとする猫の話、の10年後の続きです。著者の夏川草介氏は、現役の医師であり、医師として働きながら作品を書いているそうで、これはすごいことだと思います。

「本」とは、思想や意思の自由も含んでいると思います。自由や逆に束縛や強制を孕んでいるとも考えられます。読んで感じる自由、読ませて操る管理の両面があるのだと思うのです。

何が正義か悪か、どっちが正しくて、いずれが間違っているのか、大勢で決めていくのは難しいですし、多様な事情や意見があるのでしょうが、誰にも何にも束縛されずに本(=いろんな意見)を読むことの重要性や意義を感じました。

図書館の本が、人知れずなくなっていることに気が付いた主人公、人知れず本を奪っている灰色の男、書棚に現れた人の言葉を話す猫。猫と共に灰色の男を追いかけて・・・。

灰色の男たちが本を奪って本を燃やしている理由を知ると、現代社会の危うさを感じることが出来ます。この本を読んで、本を読むことの大きな意義も感じることが出来たし、ただ読むことの楽しさも感じることができて、とても有意義な一冊でありました。

大人も子供も楽しめる、いい本です。

2024-04-09

新チームの略称にちなみミニカーを購入(ルートマスター2階建てバス)


[No.3416]

今月から担当することになった新しい業務の略称にちなみ、ミニカーを購入しました。自宅デスクの視界に置いており、時々手に取ってヤル気を高めたりしています。

新しいプロジェクト、システムやサービスの名前を考える場合に、拙者はこだわりを発揮することが今までありました。会社名のイニシャルを頭に付けることも多かった会社の時は、プロレスのチャンピオンベルトのアルファベット4文字をつけたりしました。まじめな会議で、いい大人がプロレスのチャンピオンの略称を真剣に報告している情景を見た時は、妙な達成感がありました。

略称ではプロレスのチャンピオンベルトのアルファベット4文字なのですが、正式名称はもちろん納得感が満載にしておきました。

今回のチーム名、こだわり(音と意味の両方)をこっそりと入れ込んでおきました。

ロンドンの2階建てバスは、ルートマスター(Routemaster)が正式名称で、Wikipediaによると、イギリスアソシエーテッド・エクイップメントが製造、エンジンはディーゼルで9,600ccと9,800ccというとても大きなエンジンだったようです。

2階建て車両が好きな拙者は、このバスにも乗ってみたいと思っていました。2012年からはモダンなデザインに変更されたライトバス社のニュールートマスターが運用されているようですが、拙者は旧式のルートマスターの方が好きなので、ミニカーも旧式ルートマスターを選択。今でも2路線では旧式のルートマスターが運行されているようですので、ロンドンに行った時は、乗ろうと思います。

バスはいろんな人を乗せて目的地に安全にお連れします。途中でいろんな人を乗せて、降ろしてです。多くの人の役に立つ、身近な交通機関です。新しい業務も、そんな役割を担えるように頑張ります。

2024-04-08

読んだ本(2024-#23):コメンテーター

 [No.3415]

#23「コメンテーター」奥田 英朗

トンデモ精神科医 伊良部シリーズ、久しぶり17年ぶりの最新刊と聞けば、すぐに読みたくなるもののです。イン・ザ・プール町長選挙空中ブランコを読んでいた時の楽しさを、思い出します。

映画では松尾スズキ、ドラマ版では阿部寛の主演だそうです。どちらも雰囲気がトンデモ精神科医を存分に演じられるような期待が高まります。

何らかの気持ちのモヤモヤ、ストレスや不安を抱えていない大人、いや大人ばかりではなく子供もいないと思います。拙者も中学に入るまでは、毎日野球やサッカーに興じるだけのような毎日でしたが、先輩後輩の部活、高校となれば友達とも進路が分かれる、などが見えてきた当たり、考え事や心配事も出てきたように思います。


精神疾患とか、精神科医に診察してもらうという事を聞けば、何か日常的ではなく、よりシリアスだったり、特別な精神状態であるような印象を受けていましたが、自分の不安を吐露できる相手、と思えばいいような気もします。

同僚や友人に相談し辛い事もあれば、自分で抱え込んでしまうのはしんどいですから、誰かには聞いてもらった方がいいと思うのです。

都会で一人暮らし、転職したての頃、そして今の仕事に取り組むようになって専門家を目指して深夜残業が多くなった頃、しんどかったと思い出します。あの時に、この本を読んでも、楽しめなかっただろうな。

田舎の両親は心配するばかり、学生時代からの友人には状況を説明するのもわかってもらえないだろうと勝手に判断して、相談もせず。でも、身近な同僚が人事労務的な知識が豊富で、話を聞いてくれて助けられたのです。

睡眠不足が体調や精神に悪影響を与えることを実感したので、それ以来、睡眠時間を意識するようになりました。精神科医 伊良部さんのように、俯瞰する、適度に軽率が、いいバランスだろうな、とは思います。

確か映画版は観たことがある気がしますけど、映画版とテレビ版を見てみようと思います。

2024-04-07

満開の桜の下を散歩

 [No.3414]

我が家の面々、人混みが苦手なこともあり、大勢の人が集まる場所やイベントには、あまり積極的には行っていませんでした。

この週末は、桜の満開を楽しめるチャンスと思い、有数の桜散策のスポットに行ってきました。

道ゆく人々も笑顔が多く、スマホやカメラで桜を撮ろうと、みなさんが楽しんでいる様子を見るのも、楽しかったです。

日本人だけではなく、海外の旅行客の方も多かったです。

寒い季節、いろんなしんどいことがあると気分が塞ぎ込みますが、こうやって季節は変わるし、楽しいと思える出来事もあるので、きついことも何とか凌ごうと思います。








2024-04-06

読んだ本(2024-#22):55歳のハローライフ

[No.3413]

#22「55歳のハローライフ」村上 龍

自分のこれまでの経験や経歴は、プラスに作用することもあるし、マイナスに影響することも起こり得ます。

自分だけの理由ではなく、業界、会社、親や家族などのいろんな事情で、困難に直面することもある、そんな年齢が50歳代なのかとも思います。

受け入れるのか、抗うのか、自暴自棄になるか、解決策を探ろうとするか、専門家に相談するか、諦めるか、いろんな対応があると思います。

この5篇のそれぞれの主人公や登場人物には、それぞれいろんな事情があります。じゃあ拙者だったらどうするか、そんな事を考えながら読みました。

悔いのない人生、豊かな人生を過ごすためには、どんな困難であっても諦めないことだとは思います。すぐには無理にでも、少し休憩して、落ち着いて考えたり、相談したりする中で、解決とまでは行かないにしても、自分で納得できる進め方は出てくる、とは思いたいです。

2024-04-02

時計のベルトとバックルを自分で換える

[No.3412]

仕事では茶系のビジネスシューズが好きで履くことが多いので、腕時計のベルトも茶系が多いです。ステンレスのベルトも使いましたが、やはり皮革が気に入っています。

汗をかく季節だと、皮革ベルトは暑いしベルトも傷みますが、皮膚との接触部分に天然ゴムがあれば、暑さは軽減、傷みも軽減されそうです。

またベルトのバックルを、Dバックルに換えることで、ベルトの取り外しの痛みも減ります。6年前に買っていた皮革+天然ゴムベルトを再度購入。そして、Dバックル換装を組み合わせることで、お気に入りの皮革ベルトを、長く使えるようになって嬉しいです。

自分でベルトを取り換えるのは3回目です。取り換え用の工具も持っています。ベルトを取り換えると、気分も変えることが出来ますし、自分でできることが増えて、ちょっと嬉しいです。この時計も、仕事で愛用し始めて17年目です。自動巻きなので、充電もいらず、電池交換も不要です。

1日で約5秒くらい遅れますが、毎朝標準時を見ながら時計の時刻を1秒単位で合わせるのも、結構楽しい作業になります。土日が休みだと、月曜日の朝は15秒くらい遅れています。プロにやってもらうのはもちろんいいのですが、自分で出来ることが増えるのは、ただそれだけで面白いです。

2024-04-01

読んだ本(2024-#21):ストレス脳

[No.3411]

#21「ストレス脳」 アンデシュ・ハンセン

スマホ脳運動脳に続き、アンデシュ・ハンセン氏の著作を読みました。経済学部を卒業したものの、カロリンスカ大学の医学部に進み、やはり医学を志した、というご自身の経緯も初めて知りました。

読み心地がいいのは、誠実でわかりやすく、穏やかな口調のように書かれているからかと思います。

我々現代人は、生物学的には原始人と同じ、という前提が納得感あります。脳がストレスや危機や不安を感じるのは、生物として生存するためには必要な脳の作用であること、類人猿が集団生活を営むことから社交欲求があり、孤独が精神衛生上不安やストレスを煽ること、狩猟や農耕が生き残る必須の行動であったにも関わらず、現代の人間が活動量や歩数が少なく、不安やストレスを感じやすくなっていること、などを読むと、不安やストレスを感じるのは、その人の性格もあるけど、まずは脳の想定内の作用であるという見解は、いろんな悩みを感じている方に朗報だと思います。

不安やストレスを感じないようにしなければと焦るのではなく、不安やストレスを感じるのは人間だから当たり前、と思うだけで、不安やストレスは軽減できる気もします。

テクノロジーや医学の発達はあるものの、我々人間は基本的に、生物学的には原始人です。生まれた者の半分が思春期を迎える前に生存できなくなったり、平均寿命が50歳を超えるようなことはなく、感染症や敵(野生の動物や他部族)によって命を落とすことが多かったわけです。カロリーは見つけ次第に摂取しておかないと、次いつ食事や栄養を摂れるか分からないので、体は栄養分を蓄えようとするし、健康的に痩せようとする指令なんて、脳が出すわけないのです。

SNSを見て、誰かと比べて劣等感を感じたり、人とのつながりが希薄と感じる孤独などは、現代人の脳でも受け入れるばかりか、社交欲求が満たされず、孤独=生存の危機、と捉えるのであれば、脳が危機を感じるようなことはやめればいい、と思います。

拙者達が、原始人のような集団での狩猟や農耕生活をすることはできませんが、原始人のように集団で助け合う、また健康的に暮らせるヒントを著者は提示してくれています。

  • 適度な運動は、確実に気持ちをポジティブにする作用がある
  • 孤独は脳は危機と認識する。笑顔のあるコミュニケーションは脳にポジティブ
気心のしれたメンバーと、ワイワイ楽しんでテニスを楽しむテニススクールは、ストレスや不安への対応として、とても優れている、と確信しました。