[No.2670]
アダム・スミスさん、ごめんなさい。
私はあなたが言った、
とされていることを
かなり長い間、勘違いしていたようです。
「経済合理的な行動をとる社会では、
価格や需要が「神の見えざる手」で
いい感じでコントロールされていく、
というような趣旨を論じた、
というように習った気がしたし、
そう思っていました。
近代経済学におけるベースはあなただとも。
しかし、これは大きな誤解でした。
もともとあなたは道徳哲学者、
人間の業や性を知り、
なおそれでも豊かな社会を実現するために、
如何に生きるべきか、を問うたのですね?
分厚いですが、日本語訳が読みやすいので、
あなたが主張したことを、少しでも近くで聞いてみたいと思い、
読んでみることにします。
経済学者と称される人々のうち、
この「道徳感情論」を読んでから「国富論」を読んだ人は、
どのくらいいるのでしょうか?
いろんな経済学者に、これまで騙されてきたような気分にもなっております。
この本、大学時代に読んでおけばよかった、と少し後悔。
分かったつもり、知っているつもりのことでも、実は真逆なことはやっぱりあるな。
まあ早くはないけど、今からでも遅くはない。
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