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2016-07-14

読んだ本(2016−#12):花のさくら通り

[No.2669]

#12「花のさくら通り」 荻原 浩

小さな広告会社ユニバーサル広告社シリーズ、
「オロロ畑でつかまえて」、「なかよし小鳩組」 に続く第三弾。

amazonのレビューコメントを見ると、荻原ファン、ユニバーサル広告社シリーズファンの
気持ちが伝わってきます。

大手広告代理店(電通とか博報堂ですな)をスピンアウトして、
小さな広告社で奮闘する主人公。
離婚して離れて暮らす娘への思いを密かに糧として、
トラブルをビジネスにて、ホッコリ解決していく、謂わばヒューマンドラマ。

原作・矢島正雄、作画・弘兼憲史「人間交差点 -HUMAN SCRAMBLE-」と
同じように大好きな作品です。

高齢化で寂れていく商店街、
それでも変えようとしない古参の寄り合いの面々、
何とか変えたい、盛り返したいと悶々とする面々、

商店街祭りのポスターの日付だけ変更の製作依頼を受けたユニバーサル広告社。
会社の家賃を払えずに、都心から離れたビル3階に転居。 
来る仕事を拒まず、でも一筋縄ではいかない社員達。
大手広告代理店をスピンアウトしたことの後悔を引きずりながら、
離婚後に離れて暮らす娘に会うのもやめて、ドタバタな日常。

荻原浩作品の主人公には、いつも感情移入してしまいます。
自分と同じ境遇、という訳ではないのですが、
思い悩むポイントが、拙者を揺さぶる、共鳴するそんな感じでしょうか。

登場人物のそれぞれの出来事が同時進行で進み、
そのうち登場人物が有機的につながって、何かを成し遂げる、
そんな進め方、拙者の仕事でも実現してみたい、と思いました。

荻原浩作品、まだまだ読みたいです。

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