フォロワー

2024-04-18

読んだ本(2024-#28):3652

[No.3423]

#28「3652」伊坂 幸太郎

作家になって10年、365日×10年、そしてうるう年が2回で+2日で、作家になって3652日というタイトルに込められた意味だそうです。

著者自身があとがきで書いているのを見たせいか、著者のよさがこのエッセイでは出し切れていないので、と感じることが何度かありました。いろんな作品で見事に紡がれている伏線を、エッセイにも期待している拙者もいますが。

朝起きて、仕事して、ご飯を食べて、家族や友人と過ごしたり、好きな趣味に没頭したり、ぼーっとしたり、お風呂に入って、寝て、という日常の繰り返しは、人によってずいぶん違う、という見方もできますし、おおよそ人で同じ、という見方もできるな、と感じます。他人から見れば些細なことでも、さらに深く知ろうと探求したり、もっと他に関連がないか広く知ろうとしたり、体験しようとすれば、広がるし、深まる、と思います。日常の中に、驚きもあるし、知識を深めるチャンスもあるので、如何に豊かな人生を送るかということと、このことは深く関係しているだろうな、と確信しました。

拙者の日常ですが、エッセイにするまでには到底至りませんが、そこそこ面白い毎日になればいいな、と思いながら仕事したり、テニスしたり、家族でワイワイしております。

2024-04-16

コーヒーを飲む

[No.3422]

コーヒー好きです。最近は自宅で淹れるのは、お気に入りのお店で購入したデカフェが多いです。デカフェと言えば、なんとなく味の薄いコーヒーを思い浮かべる方も多いと思いますが、このお店のデカフェは、味がしっかりとしています。水に何度も浸す手間のかかる工法でカフェインを抜いているそうです。

会社に通う電車の中でも飲みたいと思った時は、スリムなステンレスボトルを入手して使っていました。夏には冷たいカルピスとかシソジュースを入れて飲んでましたし、寒い季節は電車内でこっそり飲んでも、近くの人にチラッと見られるほど、いい香りも楽しんでいました。

会社に着く前に、電車の中で飲み終えることも多かったのですが、最近は会社ででも楽しめています。会社に着いても2時間くらいは保温がOKです。早めにオフィスに着いて仕事を始めるのがマイブームです。静かで集中できるし、ちょっと音楽聞きながらアイデアを描いたりいい時間です。ビジネスマン生活20年を超えて、ようやく実感できたポンコツです。

温かいコーヒーを飲むと、リラックスできます。ご褒美な気分にもなれますし。

午前中は10時くらいまではカフェインを摂らない方がいい、いい睡眠のためには午後5時以降くらいはカフェインを摂らない方がいいとも聞きました。デカフェなら気にしなくていい、が現状の考えであります。




2024-04-15

読んだ本(2024-#27):東大よりも世界に近い学校


 [No.3421]

#27「東大よりも世界に近い学校」日野田 直彦

今の学校はオワコンです、という言葉を聞いた人は、どんな事を思ったでしょうか?

学校の先生や関係者、塾の先生、子供が通っている親御さん、いろんな立場の方がいると思いますが、拙者は自身で思っていたよりも、大きめの納得感のある言葉でした。

拙者が考える学校に通う目的と、学校で実施されていることにギャップを感じてもう3年くらいです。

学校が目指す子供が卒業する時にあるべき姿と、受験や就職活動のギャップの原因については、著者とまったく同じ見解です。日本の大学が、残念な場合も少なくないのだと思います。自分の興味関心を広げたり、深めたりすることと、働くことがあまりにも乖離していて、特に日本の社会はやり直しとか、進路を変更することに寛容ではない場合も多いと感じるので、もしかしたら中学や高校ぐらいから、40歳くらいまでのライフプランのレールに乗っかるような気もします。

実際に社会に出てみた感じましたが、5年もすれば、ましてや10年も経てばいろんな想定が異なるし、想像しなかった変化も起こるものです。大人の言う「いい」学校、「いい」会社なんて、どこにあるのか教えて欲しい、と思っていました。

子どもを持つ親としての気づきは、子供の興味関心を広げてあげる、深めてあげるのは親や周囲の大人の大事な役割、だということ。今度の試験でいい点を取って欲しい気持ちはありますが、それだけではなく、一緒に興味関心を広げること、深めることを楽しむことがいいんだろうと仮説を持ちました。

日本だけではなく、いろんな国に学んだり、文化や歴史を知ったり、知り合ったりするのはやっぱり大事なので、英語を始めとする外国語で話せる、聞ける、読める、書けるはますます大事になります。

学校の先生も奮闘されているのだと思います。でも学校が変わっても、大学や会社が変わらないと全体は変わりません。なので、会社が変わらないとダメなんだと思います。

今、会社で働く大人が、将来の子供が働く時代に、豊かな日本であるために、大人が変わらないと、という思いです。

2024-04-14

読んだ本(2024-#26):千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話

 [No.3420]

#26「千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話」済東 鉄腸

拙者がこれまで読んだ本で、最もタイトルが長く、そして最も軽快で軽薄な語り口で、最も熱い魂を感じさせてくれる本です。

ルーマニア語の小説家と聞けば、語学や文化の造詣の深いインテリの人、と勝手にイメージしてしまうのは拙者の至らないからですが、行ったことも、習ったこともないルーマニアを知ろうとする思いや、やってみた挑戦は、「やり抜く」からこそ実現したのだ、と気づかせてくれます。才能やコネが無くても、何とかするガッツを持つ、が拙者の信条だったりするのですが、体現してくれる方がいたことを、とても嬉しく思います。

facebookやインスタグラムで友達になる、ルーマニア語に詳しいサイトを利用する、ルーマニア語↔︎英語、ルーマニア語↔︎日本語、英語↔︎ルーマニア語の翻訳をインターネットで調べる、ルーマニア出版界の人と知り合いになる、確かにやってみれば道が開そうですが、実際にやり抜いた著者は、やはりすごいです。

ルーマニアのこと、あまりにも拙者は知りませんでした、言語としてとても少数派であることから、出版のマーケットしてもルーマニア語は小さいものの、そこにはやはり熱い議論や、意義ある歴史があることも少し理解できました。

意志あるところに道が開ける、拙者が信じたいと思っているモットーを、実践して成果を出した人、それもエリートどころか、少し卑屈で劣等感もあり、病気とも戦う引きこもりの若者が道を開いたと知り、尊敬し、拙者自身も鼓舞できております。ありがとうございます。一気読みでした。

2024-04-13

暖かい季節の始まりを桜で確認する

[No.3419]

夜の風にも寒さを感じませんでした。チビ子を習い事終わりに迎えに行くのですが、毎年桜を撮る場所があります。

見上げるような場所にある枝なのですが、背景には空だけになります。夜空の黒と桜の色がいいコントラストになるのです。

今年も満開の大盛りです。この木は大きくないのですけど、大盛りの桜を見せてくれます。今年も撮れました。

2024-04-12

読んだ本(2024-#25):HIDDEN POTENTIAL

[No.3418]

#25「HIDDEN POTENTIAL」 Adam Grant

日本語訳の発売が待ちきれない、という理由で英語原書を読んだのは初めてかもしれません。

最初は分からない単語を辞書で確認しながら読んでいたのですが、40ページくらい読む頃には、何となく想像したイメージで読み、あまり辞書で確認しないで読みました。チンプンカンプンな単語は、やはり辞書を見ましたけども、おおよその意味は理解できたと思います。

GIVE & TAKEORIGINALTHINK AGAIN、に続いて、4作目のアダム・グラント著作は、やはり多くの示唆に溢れていて、ペンシルバニア大学の最年少終身教授である方ですが、断定的な強さよりも、物腰の柔らかさを感じる文章で読んでいて心地いいです。

NBAスター選手ステフィン・カレー、ナックルボールのメジャーリーグ投手R.Aディッキー、NASAの宇宙飛行士、士官学校の初の黒人学生13人、フィンランドの学校教育の試み、そして著者ご自身の授業クラス選択の経験など、いろんなエピソードが分かりやすいです。

何かを成し遂げるには、自分自身の努力も必要ですが、それだけでは発露しないことも結構あること、自らが楽しんで挑戦することで、成果が生み出せる可能性が高まること、拙者自身がチビ子に接する場合、仕事のメンバーや後輩に接する場合のことを考えると、彼らのHIDDEN POTENTIAL を引き出してあげることが大事だ、と気が付きました。

もちろん、拙者自身のこれからにも前向きになれる示唆に富んでいます。読後に前向きな気持ちになれる、それだけでも著者やこの作品の存在価値は、拙者にとっては大きなものです。

2024-04-10

読んだ本(2024-#24):君を守ろうとする猫の話

[No.3417]

#24「君を守ろうとする猫の話」夏川 草介

この本もチビ子のおススメ本です。この本の前の話となる、本を守ろうとする猫の話、の10年後の続きです。著者の夏川草介氏は、現役の医師であり、医師として働きながら作品を書いているそうで、これはすごいことだと思います。

「本」とは、思想や意思の自由も含んでいると思います。自由や逆に束縛や強制を孕んでいるとも考えられます。読んで感じる自由、読ませて操る管理の両面があるのだと思うのです。

何が正義か悪か、どっちが正しくて、いずれが間違っているのか、大勢で決めていくのは難しいですし、多様な事情や意見があるのでしょうが、誰にも何にも束縛されずに本(=いろんな意見)を読むことの重要性や意義を感じました。

図書館の本が、人知れずなくなっていることに気が付いた主人公、人知れず本を奪っている灰色の男、書棚に現れた人の言葉を話す猫。猫と共に灰色の男を追いかけて・・・。

灰色の男たちが本を奪って本を燃やしている理由を知ると、現代社会の危うさを感じることが出来ます。この本を読んで、本を読むことの大きな意義も感じることが出来たし、ただ読むことの楽しさも感じることができて、とても有意義な一冊でありました。

大人も子供も楽しめる、いい本です。

2024-04-09

新チームの略称にちなみミニカーを購入(ルートマスター2階建てバス)


[No.3416]

今月から担当することになった新しい業務の略称にちなみ、ミニカーを購入しました。自宅デスクの視界に置いており、時々手に取ってヤル気を高めたりしています。

新しいプロジェクト、システムやサービスの名前を考える場合に、拙者はこだわりを発揮することが今までありました。会社名のイニシャルを頭に付けることも多かった会社の時は、プロレスのチャンピオンベルトのアルファベット4文字をつけたりしました。まじめな会議で、いい大人がプロレスのチャンピオンの略称を真剣に報告している情景を見た時は、妙な達成感がありました。

略称ではプロレスのチャンピオンベルトのアルファベット4文字なのですが、正式名称はもちろん納得感が満載にしておきました。

今回のチーム名、こだわり(音と意味の両方)をこっそりと入れ込んでおきました。

ロンドンの2階建てバスは、ルートマスター(Routemaster)が正式名称で、Wikipediaによると、イギリスアソシエーテッド・エクイップメントが製造、エンジンはディーゼルで9,600ccと9,800ccというとても大きなエンジンだったようです。

2階建て車両が好きな拙者は、このバスにも乗ってみたいと思っていました。2012年からはモダンなデザインに変更されたライトバス社のニュールートマスターが運用されているようですが、拙者は旧式のルートマスターの方が好きなので、ミニカーも旧式ルートマスターを選択。今でも2路線では旧式のルートマスターが運行されているようですので、ロンドンに行った時は、乗ろうと思います。

バスはいろんな人を乗せて目的地に安全にお連れします。途中でいろんな人を乗せて、降ろしてです。多くの人の役に立つ、身近な交通機関です。新しい業務も、そんな役割を担えるように頑張ります。

2024-04-08

読んだ本(2024-#23):コメンテーター

 [No.3415]

#23「コメンテーター」奥田 英朗

トンデモ精神科医 伊良部シリーズ、久しぶり17年ぶりの最新刊と聞けば、すぐに読みたくなるもののです。イン・ザ・プール町長選挙空中ブランコを読んでいた時の楽しさを、思い出します。

映画では松尾スズキ、ドラマ版では阿部寛の主演だそうです。どちらも雰囲気がトンデモ精神科医を存分に演じられるような期待が高まります。

何らかの気持ちのモヤモヤ、ストレスや不安を抱えていない大人、いや大人ばかりではなく子供もいないと思います。拙者も中学に入るまでは、毎日野球やサッカーに興じるだけのような毎日でしたが、先輩後輩の部活、高校となれば友達とも進路が分かれる、などが見えてきた当たり、考え事や心配事も出てきたように思います。


精神疾患とか、精神科医に診察してもらうという事を聞けば、何か日常的ではなく、よりシリアスだったり、特別な精神状態であるような印象を受けていましたが、自分の不安を吐露できる相手、と思えばいいような気もします。

同僚や友人に相談し辛い事もあれば、自分で抱え込んでしまうのはしんどいですから、誰かには聞いてもらった方がいいと思うのです。

都会で一人暮らし、転職したての頃、そして今の仕事に取り組むようになって専門家を目指して深夜残業が多くなった頃、しんどかったと思い出します。あの時に、この本を読んでも、楽しめなかっただろうな。

田舎の両親は心配するばかり、学生時代からの友人には状況を説明するのもわかってもらえないだろうと勝手に判断して、相談もせず。でも、身近な同僚が人事労務的な知識が豊富で、話を聞いてくれて助けられたのです。

睡眠不足が体調や精神に悪影響を与えることを実感したので、それ以来、睡眠時間を意識するようになりました。精神科医 伊良部さんのように、俯瞰する、適度に軽率が、いいバランスだろうな、とは思います。

確か映画版は観たことがある気がしますけど、映画版とテレビ版を見てみようと思います。

2024-04-07

満開の桜の下を散歩

 [No.3414]

我が家の面々、人混みが苦手なこともあり、大勢の人が集まる場所やイベントには、あまり積極的には行っていませんでした。

この週末は、桜の満開を楽しめるチャンスと思い、有数の桜散策のスポットに行ってきました。

道ゆく人々も笑顔が多く、スマホやカメラで桜を撮ろうと、みなさんが楽しんでいる様子を見るのも、楽しかったです。

日本人だけではなく、海外の旅行客の方も多かったです。

寒い季節、いろんなしんどいことがあると気分が塞ぎ込みますが、こうやって季節は変わるし、楽しいと思える出来事もあるので、きついことも何とか凌ごうと思います。








2024-04-06

読んだ本(2024-#22):55歳のハローライフ

[No.3413]

#22「55歳のハローライフ」村上 龍

自分のこれまでの経験や経歴は、プラスに作用することもあるし、マイナスに影響することも起こり得ます。

自分だけの理由ではなく、業界、会社、親や家族などのいろんな事情で、困難に直面することもある、そんな年齢が50歳代なのかとも思います。

受け入れるのか、抗うのか、自暴自棄になるか、解決策を探ろうとするか、専門家に相談するか、諦めるか、いろんな対応があると思います。

この5篇のそれぞれの主人公や登場人物には、それぞれいろんな事情があります。じゃあ拙者だったらどうするか、そんな事を考えながら読みました。

悔いのない人生、豊かな人生を過ごすためには、どんな困難であっても諦めないことだとは思います。すぐには無理にでも、少し休憩して、落ち着いて考えたり、相談したりする中で、解決とまでは行かないにしても、自分で納得できる進め方は出てくる、とは思いたいです。

2024-04-02

時計のベルトとバックルを自分で換える

[No.3412]

仕事では茶系のビジネスシューズが好きで履くことが多いので、腕時計のベルトも茶系が多いです。ステンレスのベルトも使いましたが、やはり皮革が気に入っています。

汗をかく季節だと、皮革ベルトは暑いしベルトも傷みますが、皮膚との接触部分に天然ゴムがあれば、暑さは軽減、傷みも軽減されそうです。

またベルトのバックルを、Dバックルに換えることで、ベルトの取り外しの痛みも減ります。6年前に買っていた皮革+天然ゴムベルトを再度購入。そして、Dバックル換装を組み合わせることで、お気に入りの皮革ベルトを、長く使えるようになって嬉しいです。

自分でベルトを取り換えるのは3回目です。取り換え用の工具も持っています。ベルトを取り換えると、気分も変えることが出来ますし、自分でできることが増えて、ちょっと嬉しいです。この時計も、仕事で愛用し始めて17年目です。自動巻きなので、充電もいらず、電池交換も不要です。

1日で約5秒くらい遅れますが、毎朝標準時を見ながら時計の時刻を1秒単位で合わせるのも、結構楽しい作業になります。土日が休みだと、月曜日の朝は15秒くらい遅れています。プロにやってもらうのはもちろんいいのですが、自分で出来ることが増えるのは、ただそれだけで面白いです。

2024-04-01

読んだ本(2024-#21):ストレス脳

[No.3411]

#21「ストレス脳」 アンデシュ・ハンセン

スマホ脳運動脳に続き、アンデシュ・ハンセン氏の著作を読みました。経済学部を卒業したものの、カロリンスカ大学の医学部に進み、やはり医学を志した、というご自身の経緯も初めて知りました。

読み心地がいいのは、誠実でわかりやすく、穏やかな口調のように書かれているからかと思います。

我々現代人は、生物学的には原始人と同じ、という前提が納得感あります。脳がストレスや危機や不安を感じるのは、生物として生存するためには必要な脳の作用であること、類人猿が集団生活を営むことから社交欲求があり、孤独が精神衛生上不安やストレスを煽ること、狩猟や農耕が生き残る必須の行動であったにも関わらず、現代の人間が活動量や歩数が少なく、不安やストレスを感じやすくなっていること、などを読むと、不安やストレスを感じるのは、その人の性格もあるけど、まずは脳の想定内の作用であるという見解は、いろんな悩みを感じている方に朗報だと思います。

不安やストレスを感じないようにしなければと焦るのではなく、不安やストレスを感じるのは人間だから当たり前、と思うだけで、不安やストレスは軽減できる気もします。

テクノロジーや医学の発達はあるものの、我々人間は基本的に、生物学的には原始人です。生まれた者の半分が思春期を迎える前に生存できなくなったり、平均寿命が50歳を超えるようなことはなく、感染症や敵(野生の動物や他部族)によって命を落とすことが多かったわけです。カロリーは見つけ次第に摂取しておかないと、次いつ食事や栄養を摂れるか分からないので、体は栄養分を蓄えようとするし、健康的に痩せようとする指令なんて、脳が出すわけないのです。

SNSを見て、誰かと比べて劣等感を感じたり、人とのつながりが希薄と感じる孤独などは、現代人の脳でも受け入れるばかりか、社交欲求が満たされず、孤独=生存の危機、と捉えるのであれば、脳が危機を感じるようなことはやめればいい、と思います。

拙者達が、原始人のような集団での狩猟や農耕生活をすることはできませんが、原始人のように集団で助け合う、また健康的に暮らせるヒントを著者は提示してくれています。

  • 適度な運動は、確実に気持ちをポジティブにする作用がある
  • 孤独は脳は危機と認識する。笑顔のあるコミュニケーションは脳にポジティブ
気心のしれたメンバーと、ワイワイ楽しんでテニスを楽しむテニススクールは、ストレスや不安への対応として、とても優れている、と確信しました。

2024-03-31

人生の先輩であり、友達でもあり、ありがたや

[No.3410]

年配のおじいさんやおばあさんと話すのは、拙者は子供の頃から機会が多かったですし、今でも好きです。

7年くらい前にひょんな事からお知り合いになり、最初は妻とチビ子が御宅にお邪魔していて、何かをきっかけに拙者も訪問するようになりました。

海外で生まれ、戦後に引き揚げてからのいろんな出来事もお聞きしたし、戦前の海外での英語教育についても聞いたし、引き上げ後の疎開先が、まさかの拙者の実家の近くだったことも、何かの御縁。

久しぶりにお会いできました。今年の冬は寒かったことや、最近のお互いの近況を話して。チビ子の成長や日々の頑張りを、本当に褒めてくれるのは、きっとチビ子も嬉しいはず。

お邪魔する時は、いつも美味しいお菓子を用意してくれています。こうやって、知り合えて、いつも優しく思っていてくれると知り、とても嬉しい気持ちになれました。

何かを達成する、成果を評価されるのも嬉しいですけど、素晴らしい出会いや優しい人とのお付き合いは、間違いなく幸福なんだと思います。

2024-03-29

読んだ本(2024-#20): 新釈 走れメロス 他四篇

[No.3409]

#20「新釈 走れメロス 他四篇」森見登美彦

京都の無為な日々を阿呆に過ごす大学生を取り上げた森見登美彦作品。馴染みの地名が出てくることも好きな作家さんの理由の一つですが、今回の作品は、山月記、藪の中、走れメロス、桜の森の満開の下、百物語を、森見風の舞台設定で書かれております。まさに新釈。

それも、登場人物の面々が、それぞれの短編で主人公となる短編の繋がりと、短編それぞれの特徴がものすごいハーモニーになっています。

走れメロスのキーワードは、桃色のブリーフです。

2024-03-24

Fedelini alla Boscaiola(木こりのパスタ)の週末

[No.3408] 

レシピはもう憶えています。玉ねぎとニンニクとアンチョビペーストがあるので、スーパーでバジル、ツナ缶、オリーブ、トマト缶、シメジとエリンギを買いました。

フェデリーニ(細麺)が合うと思います。拙者のことを昔から知る友人は驚くかもしれません。チーズ嫌いの拙者ですが、このトマトソースには、溶けるチーズが欠かせません。塩味とソースのコクには不可欠です。トマトソースを作る途中で、妻にチーズを入れてもらっています、拙者、チーズに触りたくないので。

今日はパスタを作って食べた、と実家の父に話すと、すごいびっくりされるし、すごいな、と言ってもらいます。拙者も、自分で作って家族に食べてもらうようになって15年くらいですが、まあまあ喜んでもらえるので、男性の友人にもパスタ作ってみるのをススめているのですが、あまり興味を持ってもらっていません。

なんだか面倒だったり、難しいと思っているみたいですが、作ってみたらなんとかなるから、作ってみたらいいのに、と本当に思います。

2024-03-22

外出先から会議に参加:TELECUBE

[No.3407]

外出の予定があるので、その日時では会議に参加できません、という状況ではなくなりました。

外出の予定があるものの、日時をスライドせずに結論を決めたい会議があったので、PCを持ち出して、会議用の個室ブースから会議参加することに決定しました。

予約もWebからできますが、予約時間になるまでブースのドアが開かないので、本当にブースに入れるのかドキドキしましたが、時間になれば「入室」ボタンがスマホの画面に出てきて、無事入室。

WiFiが途切れてしまったので、自分のスマホのテザリングでトラブルを回避。想定通り、結論を決めることができました。外出しての用事もコンプリートしましたから、効率的な時間の使い方ができた、と満足度も高かったです。

自分は、聞いて発言するだけの会議であれば、スマホだけでもいいので、これは便利です。驚いたのは、予想よりも利用されている方が多く、混み合っていたことであります。

2024-03-20

読んだ本(2024-#19):Variety

 [No.3406]

#19「Variety」奥田 英朗

著者があとがきで書かれていますけど、いろんな出版社や雑誌に掲載された短編を、このままではもったいないと寄せ集めて一冊の本になったそうです。本のタイトルそのままですけど、情景や、主題となるテーマなどが多様です。

大手広告代理店から独立して起業した主人公、大手に勤めていた時には気に留めていなかった大手の恩恵、知らないわけではなかったけど、実感してみると、大手の力は強く、以前お世話になっていたクライアントをいただくなんてもっての他、と気がつきます。

ビジネスマンとしていろんな経験をしてきましたが、結果的に転職したキャリアも、自分でいい選択だっとと思えています。終身雇用、退職金、企業年金、福利厚生などは、実はあまり自分のキャリアを考える上では、ほとんどウェイトをかけていませんでした。自分の専門性や興味関心を評価してくれる場所で成果を出したい、とただ思ってきましたし、思っています。

奥田英朗作品、やはり好きです。この短編集の中にはそんなに気にいらないものもありますけど、主人公の情景描写、受け入れるしかない無常は受け入れるものの、決して諦めるわけではない感じ、が拙者のお気に入りポイントの一つであります。

まだまだ読んでいない奥田英朗作品がありますので、どんどん読んでみます。

2024-03-19

夢で夢が叶う:ピート・サンプラスとテニスをする

 [No.3405]

今朝見て憶えている夢は、とてもリアリティがあり、嬉しい夢でもありました。

ピート・サンプラス選手は、最も憧れるテニス選手です。速くてコントロールされたサービス、打ち負けないストローク、バンクハンドは片手、これでもかとネットに詰めるスタイル、14個のグランドスラムタイトル。サービスのイメージは、ずーっとこのまねっこに努めています。

夢の中では、我が家のインドアテニスコートにサンプラスさんがいらっしゃいまして、いつの間にかサービスを打ってくれていました。センターを高速のトップスピンでエースも取られるし、フォアサイドに来た速いサービスを、拙者がリターンもできていました。

直接話して、引退後の様子を英語で会話したりして、肩にタッチされたりととても嬉しい夢でした。表情はとても穏やか、体の分厚い感じがしました。もっといろいろ話してみたかったのに、一緒にボールを拾おうとコートを歩いている間に、夢から醒めました。

この夢は、きっと拙者への誰かからのご褒美なんだ、と思って嬉しいです。他人は、妄想と呼ぶのかもしれません。

2024-03-14

夕焼けの時間

[No.3404]

都会では、場所によっては夕焼けがビルの向こうに消えていくこともあると思います。そんな場合は、ビルに遮られて、一気に夕方暗くなったり、夕焼け色を楽しめないだろうな、と思います。

先日、西の空を見ると山に入っていく夕日を、仕事帰りに眺めていました。春が近づいていて、日の入りが遅くなっていることも感じることが出来て、リラックスできるし、ポジティブな気持ちになれました。

下の写真は、拙者の実家から見える海に沈む夕日です。実家で生活していた頃には、当たり前に見ていた夕日も、都会の生活では、お目にかかることが出来ないので、拙者の中では夕日インフレが起こることもあります。

西の空の向こうには、ご先祖さまやお世話になった方がいらっしゃると聞いていますので、夕日を眺めると、そんなみなさんへの報告が出来るような気がしますし、こちらを見てもらえている感じもするので、拙者は夕日を眺めるのが好きです。

2024-03-12

読んだ本(2024-#18):フィッシュストーリー

[No.3403]
#18「フィッシュストーリー」伊坂 幸太郎

ちょっと超能力のある人、爽やかな人柄の泥棒、愛想のないぶっきらぼうな凶暴な犯罪者などが、ごく自然に登場することが多いな、と感じる伊坂幸太郎作品は多いと思います。

伊坂幸太郎作品が好きになり始めたのは、映画「フィッシュストーリー」を観てからだと思うのですが、肝心な映画「フィッシュストーリー」を観てのつぶやきと叫びが、このBLOGにはないことに気が付きました。あれ?

以下4つの短編です。
  • 動物園のエンジン
  • サクリファイス
  • フィッシュストーリー
  • ポテチ

わりとあっけない表現で、関係者の人生が終わったり、残酷なシーンが発生するのも、日常に突然、非日常の出来事が発生してしまうもの、という著者の思いかな、と最近感じます。日常は儚く、急になくなったり変わったりすることもある、という無常にも似た感じです。

伊坂幸太郎作品、他の作品の登場人物が、不意に別の作品に登場したり、関係していたりするので油断できない楽しさもあります。
「サクリファイス」で彼が彼女に作用したことが、「フィッシュストーリー」での彼女に作用したわけです。いろんな断片的な出来事や人との関わりが、予期せぬ将来での出来事につながっていることを、面白いと感じますし、因果応報とか人生万事塞翁が馬とも言えると思います。

映画「フィッシュストーリー」を先に観て、伊坂幸太郎作品にハマった拙者ですが、実際に短編「フィッシュストーリー」を読み終えて感じたのは、短編「フィッシュストーリー」の方が面白い、と感じました。

2024-03-11

読んだ本(2024-#17):自分の運命に盾を突け

[No.3402]

#17「自分の運命に盾を突け」岡本 太郎

拙者が「岡本太郎 三部作」と勝手に読んでいる1冊です。雑誌の連載悩み相談に答えたものが書籍化されたものです。

三部作の2作目ですが、拙者は最後に読みました。1作目は「自分の中に毒を持て」、3作目は「自分の中に孤独を抱け」でしたが、今回の本にも心が動かされます。

岡本太郎氏は自分の作品を売ったことがない、売ろうと思って作品を作ったことはない、と言い切っています。買おうとする人に好かれる作品を作るのではなく、自分が作りたい作品を作る。誰かに売って、誰かの家に置かれるよりも、公共の場において、いろんな人に見てもらう方がいいに決まっている、と。

岡本太郎氏の作品が、いろんな公共の場にあるのはそんな理由もあったのか、と分かりました。また作品のエネルギーは、誰かに家の中に置かれていてはもったいない感じもします。

社会的な地位や、金銭的な成果や報酬は重要ですが、それらに執着しすぎたり、最重要と捉えてしまうと、自分らしく生きる、豊かに生きるから乖離してしまうことも実感を持てます。

自分で選択したものの、生きる、食べるもままならない、となるのは豊かではないですし、バランスのとり方が難しい気はします。

摩擦をおそれて、自分の意見を言わず、ただ周囲に協調するだけでは、自分らしさなんてなくなります。

失敗したっていいじゃないか、またやってみればいいし。自分の意見をいう事も大事だし、相手の言い分に耳を傾けることも大事でしょ、と言っていただいているようで、厳しいタイトルとは裏腹に、岡本太郎氏の優しさや温かさも感じるのです。

この本を、中学生や高校生で読んだら、自分だけでは消化しきれないと思います。岡本太郎は勉強しなくてもいいって言っているわけではないですが、学校制度や社会の評価制度の問題や課題をエネルギッシュに批判していますから、学校で勉強しなくてもいいって勘違いしてしまう可能性もあります。

学生を経て、社会で奮闘するサラリーマンこそ、この岡本太郎氏の言葉を真正面から受け止めて、悩んで実践するところに、人生の豊かさやあらゆる意味での自己実現があるように思うのです。再度行ってみようと思います、岡本太郎氏のアトリエに。

2024-03-10

4時間のテニスを寒風の中で楽しむ

[No.3401]

仕事の同僚から、 チャットで英語のメッセージがありました。知り合いが確保した公営コートで4時間テニスができる、と。

都会にあるコートで、割安に4時間もテニスを満喫しました。風が強くてボールも流されたりしますし、気温が低いとボールが弾かないので、力んでしまいそうになりますが、フットワーク、とショット前のステップワークを気を付けてやれば、体もあったまるし、ショットもいい感じになってよかったです。

知り合いの方たちとは、別の会社の方で、テニス以外には何も関連がないのですが、優しく受け入れていただけますし、どんなお仕事をされているかも知りませんけど、ただテニスが楽しい、というだけで楽しめる人々がいることを、とても嬉しく思うのであります。

2024-03-08

読んだ本(2024-#16):カフーを待ちわびて

 

[No.3400]

#16「カフーを待ちわびて」原田 マハ

原田マハ作品も大好きな本の一つです。この作品が小説家デビュー作だそうです。素晴らしい作家さんに対して大変恐縮ですが、拙者がとても読み心地がいいと感じる作家のお一人です。まあ、拙者の読み心地なんて、他のみなさんにはどうでもいいことですが、読み心地の良さは、とても大事です。

沖縄の島で雑貨商を営み、裏手に霊能のある血縁のないおばあと近くに住み、幼いころに母が出ていったまま、カフーという名前の犬と同居です。雑貨商を営む主人公。おばあの言葉を受けて、参拝した神社の絵馬に、嫁に来ないか、と書いたわけですが、突然手紙を受け取ります。お嫁さんにしてください、と。


その女性がやってきます。雑貨商の手伝いをしてくれたり、おばあとも仲良くなったり。

島は観光資源も多くなく、今後の発展を目指したリゾート開発と立ち退きの問題を抱えています。仲のいい友達同士でも、賛成派と反対派に分かれたり、いつまでも仲のいい友達同士ではいられない難しさも、いろいろ感じさせてくれます。

砂浜と海の景色、おばあとの生活だけでも、拙者の幼少期を思い出させてくれますので、どんどん作品に引き込まれます。

女性がなぜ島にやってきたのかを読んで、若いのに苦労したんだろうな、こんなドラマみたいな出来事はないような気もするし、大なり小なり、みんなこんな事情も抱えている、とも言えるな、と思いました。いろんな事情はありますが、子供の為に、親が何をしてあげられるか、子供に笑顔を多くさせてあげたいな、と父ちゃんとして思いました。

ちなみに、カフーとは、島の言葉で「果報」で、良い知らせの意味もあるのです。この小説の結末のその後がとても気になるのですが、きっとあーなっているだろうな、と「幸多かれ」と主人公に伝えたいです。

2024-03-07

盛り付けは重要な技術であることが明確になりました

 

[No.3399]

サクラエビとホタルイカを入手したので、アーリオオーリオのパスタをササっと作り、妻とチビ子も美味しいと喜んでくれたのですが、写真で撮ると、焼きそばに見えます。

シソも散らして、色味もいいはずなのに、盛りも多いし雑なので、パスタには見えませんね。今後は、美味しそうに見えるように盛り付ける、も取り組みのテーマにしていこうと思います。

ちなみに、妻もチビ子も美味しいと喜んでくれたし、また食べたいと言ってくれたので、まあよし、ですけども。

2024-03-06

読んだ本(2024-#15):噂の女

[No.3398]

#15「噂の女」奥田 英朗

久しぶりの奥田英朗作品、一気読みでした。

高校時代は地味で目立たなかった女性が、色香の豊潤な20代女性となり、自動車販売会社で働いたり、歓楽街で店を開いたり、建設会社の社長や代議士などのパトロンを得て、いろんな噂を纏いながら、のし上がるストーリーです。

人の噂には、確かに事実も含まれてはいるでしょうが、羨望や妬み、それぞれの人の事情に起因する印象などが複雑に絡んでいるな、と思います。

この噂の女こと、糸井美幸が主人公ですが、主人公の言葉や立場で語られることなく、周囲の噂や評価だけで物語は進んでいきます。この糸井美幸ののし上がるストーリーを、サクセスストーリーと読むのか、殺人容疑の話と読むのか、富豪の相続トラブルと読むのか、義賊物と読むのか、いろんな読み方がありそうです。

正直な感想ですが、奥田作品は好きですが、この本よりも、これとか、あれとか、が好きなのでおススメです。

2024-03-05

ブラッサイア(Brassaia)続報

[No.3397]

続々と新しい芽が出てきて、育ってくれています。瑞々しい緑、ピカピカに光っているのを見ると、命の輝きを感じます。

我が家で言っているのは、決して新しい芽には触らない、です。ただ見守る、が大事なことだと思っていまして、触ると芽がダメになってしまうような気がします。

これまで、触ってしまうと育たなくて黒くなってしますことが、何度か起こってしまったと認識しています。

新しい葉が育つと、古い葉が落ちていきますし、古い葉が落ちると、新しい芽が出てきて、葉が育ちます。

寒くてもいけないし、日光が強すぎてもいけないので、結構いろいろ気を揉むこともあり、我が家でブラッサイアは、気になる存在、愛でる対象なのであります。


2024-03-04

読んだ本(2024-#14):傷つきやすくなった世界で

[No.3396]

#14「傷つきやすくなった世界で」石田 衣良

R25連載されていたエッセイのまとめ、2007年頃の連載です。今から15年以上前のエッセイですが、今読むと著者の洞察に見えた憂いや、社会への愛情に気が付きます。

直木賞受賞の作家さんに失礼かもしれませんが、文章が読んでいて、論理構成や流れ、語彙や韻などがとても拙者にとって心地がいいです。

2007年当時の生き辛さ、社会の格差、日本人の同調性や同質性への脅迫などは、今のインスタ疲れ、映え疲れもお見通しの指摘です。

R25に連載していることもあって、20代、30代の若者に、リラックスと嫌みのないアドバイスとそっと背中を押してあげているような愛を存分に感じます。

40代、50代、60代が読んでも、感じるものはあると思います。周囲に合わせる、流されるばかりでなく、自分の考えを持ち表明できることは、ビジネスでもプライベートでも、やはり大事だと気づかせてくれます。

表立って反対せずにリーダーの言うとおりに進めることはスムーズですが、本当に解決すべき課題を解決できるのか、メンバーは真剣に考えて、必要に応じては反対を表明したり、他のいいアイデアを出さなければならないのです。

反論せずに進めてくれるメンバーをいいメンバー、何か反対するメンバーを悪いメンバーとラベル付けているビジネスの現場も、残念ながらあるように感じます。

実際に、リーダーの立場になると、ことあるごとに突っかかれているように感じてしまう事もあるでしょうが、拙者はやはり特に若手に分かりやすく話す、意見やアイデアを言ってもらえるように気遣いや配慮をするのは、ベテランやリーダーの重要な役目だと思います。

同調ばかりでは、大きな変化や改善、イノベーションなんて起こりませんから、成長も鈍化するし、進歩もなくなるのです。摩擦や衝突は心地いいものではないかもしれませんが、目指すものを実現するための仕事の場では、忌憚なく、意見を言い合いたいです。

反対されたり、賛同されなかったりしてもいいじゃないですか。石田さんは作品の最初のページに、次のような言葉を自筆で書いてくれています。

その傷が、きっと君の誇りになる。

失敗しなければ成功はないし、傷ついた事がなければ、人に優しくもできないかもしれませんね。拙者のつたないビジネスマン人生も、失敗があるからこそうまくいった事もあるし、転職の採用インタビューでは、失敗の経験ははっきり言ってとてもいいネタになります。

この本を読んで、自分の意見を持つことの重要性を再認識しますし、自分の意見を持つためには、自分で考え抜くことが必要だと気づくので、やはり自分の哲学や考えるスタイル、習慣をつけなければ、いい大人、おもろい人生にはならない気もします。

2024-03-02

オイルサーディンのパスタ

[No.3395]

週末にランチを作ることもあるのですが、本日のチビ子のリクエストは、パスタではなく、オイルサーディンのパスタ、でした。

イワシのオイル漬けを食べたい、と子供が感じるものだろうか、と疑問はあるものの、好きであることは間違いないみたいです。

サクラエビを入れようかと思いましたが、合わないだろうと言われてしまいました。オイルサーディンが独自に味わいがあるわけではないし、色味も味気ないのでなかなか作る方としては、難しいと感じます。以前買っていたオイルサーディンは塩分を感じたのですが、今回買ったのはあまり塩味がなく。

ソーセージを薄切りにして和えることで、塩分も色味もよくなった気がします。

まあそんなに特別なことでもないのですが、家でパスタを作って、自分でも美味しいなと思いますし、家族も美味しいと喜んでくれるのは、とてもシンプルですが嬉しいな、と思えた土曜日でした。 

2024-03-01

読んだ本(2024-#13):砂漠


 [No.3394]

#13「砂漠」伊坂 幸太郎

大学入学時からの友人達が、卒業後の社会(=砂漠)に出る前の東堂、西嶋、南、北村の4名が、東西南北のメンバーとして鳥井が誘って麻雀卓を囲み、一見無為な時間を過ごす大学生の話なので、拙者の大学時代のことを猛烈に思い出しました。

まだ携帯電話を持っていない大学生でしたけど、小さい大学でしたから、講義室の移動や食堂でしょっちゅう会ったり、休講になったら(自主的に休講にしたこともありましたが)、アパートに行って急にドライブに誘われたり、が日常でした。

お互いの考えがぶつかることもあったし、お互いに励ましたり、飲み明かしたり、就職に向けて、社会に出ていく期待や不安の入り混じった日々でした。卒業後も、毎年年末にいつもの街に集まって、一晩飲み明かし、大晦日に解散する例の集まりを思い出します。

毎年、同じ学生時代の出来事を話して笑い、エピソードの詳細をいじって盛り上がる。お互いの場所、仕事、今抱えている問題や悩みはいろいろあるけど、あの学生時代の無為な時間を、名残惜しい気持ちで少しでも取り返したい、そんな気持ちを感じながら毎年楽しく過ごしました。そのうちの一人を、急に見送ってしまったのはとても残念です。


伊坂氏も、もしかしたら拙者と同じような無為な大学時代を、とても大事に思い出しているのかな、と思いました。