#62「1973年のピンボール」村上 春樹
鼠3部作の2作品目を最後に読みました。著者は大学時代への静かなる、しかし強烈な懐古や消えない後悔を持っているのでしょうか?
何かに追われるでもない、無為な時間を大学時代に多く拙者は過ごしたと自負しております。そんな時代を懐かしく思うのか、振り返っているような作品の印象です。
何かを直接的に表現せずに、別人格を通じて自分を表現する、物事や事象を、現在だけでなく過去や未来と繋げて捉える、そんな表現が多くされている、と感じるようになりました。自分と彼女がコーヒーを飲みながら会話する際に、彼女のおじいちゃん、おばあちゃん、父母や兄弟姉妹、友人や元カレとの経緯や関連も同時に抱えながら対峙するようなコミュニケーションですね。
コミュニケーションはもっと刹那的な、一期一会でいいんじゃないか、が拙者の気持ちです。でもどんどん村上春樹作品が読んで面白く感じるようになっています。







