フォロワー

2026-03-14

読んだ本(2026-#25):人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学


[No.4116]

#25「人生の大問題と向き合うための認知心理学」今井 むつみ

慶應大学環境総合学部の今井教授の最終講義をベースに、認知心理学に関連して、日常や人生にどう向き合ったらいいか、学生に伝えたい、という気持ちを感じる内容です。

認知に関心があるので、これまで理性、知性、感性の限界を読んでみたり、ダニエル・カーネマンのファスト&スロー(上)(下)を読んだりしましたが、自分で判断する、人に伝えるということが、どんなに複雑であるか、想像以上の周辺情報や経緯などを盛り込んだ言葉がやりとりされているか、いかに人間が客観的事実に基づいて合理的な判断をすることが、実は得意ではない、ということに気がつきます。

AI 時代を幸せに生きることの示唆も含まれていて、なるほどの納得感があります。ビジネスの場ではAI活用のアクセルが踏まれていますが、著者の意見には経験的にすごく賛同できます。

特にまた振り返りたいキーワードをメモしておきます。

  • スキーマ
  • アブダクション推論
  • 得手に帆を揚げる
自分の得意だと思うことに全力になってみて、そこから見える視点や気づくことをそれからのパワーや目指す方向にしたらいい、そんなキャリアなんて一直線に描くことはできないし、一直線になんてならないでいい、そんな経験談を優しく伝えてくれています。

時間をかけてじっくりやる、試行錯誤でなかなかうまくいかないことがある、よりも、解決方法を効率的に探してみて課題をクリアすることが、費用対効果やタイムパフォーマンスがいい、みたいに言われるのが現状だとも感じますが、どなたかが言ってくれた言葉が、拙者の支えの一つにもなっています。

すぐできるようになることは、すぐできなくなる。
苦労して憶えて技術は、なかなか衰えない。

あなたが身につけたいのは、どっちか。拙者はタイパが悪いということは気にしませんし、言われても、しょうもないと心で思って、笑顔で切り返せるようになりました。


0 件のコメント: