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2024-04-19

読んだ本(2024-#29):サンタのおばさん

[No.3424]
#29「サンタのおばさん」東野 圭吾、杉田 比呂美

チビ子の書棚にあるのを不意に見つけて、ついつい一気読みです。小さな薄い絵本ですが、この本、なかなかパンチが効いています。

クリスマスを前に、世界中のエリアから集まるサンタクロースたちの会議で、アメリカ代表のサンタが交替することにあったのですが、後任が女性だった、というお話です。

サンタクロースは、白人で、大柄で、彫りの深い顔で、白いひげを蓄えた、赤い服を着て、トナカイのそりに乗っている、おじいさん、というようなキーワードで表現されます。

白人でなければサンタクロースになれない? 男性でなければサンタクロースになれない? ダイバーシティの重要性が議論される今、この本を読んだり、登場するエリアのサンタクロースになった大人は、サンタクロースをどうやって選出するのでしょうか?

何かの能力に男女差はなく、体力差はあると思います。男女の差よりも、パーソナルな差の方が影響が大きいと思っています。男女の公平な競争や評価、議論が必要です。性別に分けて競争や評価をすることが適切な場合もあれば、適切ではない場合もあります。

そんな検討や議論を進めるには、本質は何か、を共有することの大事さを感じます。サンタクロースの本質とか何なのか?
拙者の仮説ですが、寒い季節に、何かの施しを期待する幼気な子供に、明るい希望やわずかでも施しを受ける喜びを感じさせてあげたい、なのだと思います。本質が充足できるのであれば、それ以外の条件設定は、変更してもアレンジしても、問題ないのかもしれません。

本質は何か、そんな議論でも付随する関連の事情を、あたかも本質であるかのように話す人に、騙されないように考えて生きていきたいです。

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