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2025-12-30

読んだ本(2025-#104):たゆたえども沈まず


[No.4058]

#104「たゆたえども沈まず」原田 マハ

久しぶりの原田マハ作品でしたが、一気読みでした。フィクションとはされていますが、1890年代のパリに一気に感情移入し、浮世絵をパリからヨーロッパに広めていこうとする日本人2人と、フィンセント・ヴァン・ゴッホとその弟の日常にのめり込みました。

アカデミック系の作品やアーティストと比較して、技術的にも確立していないなどの皮肉の意味で「印象派」と呼ばれていたことも、この本で初めて知りました。

ゴッホは生前に社会的な評価を得られずに苦しんだアーティストして知る側面もありますが、今では数十億円で取引されている実際をゴッホ自身が知ると、きっと驚くような気がします。

たゆたえども沈まず、とは、いくらセーヌが氾濫しても、決して街として沈んでしまうことはない、というパリのことです。

いろんな才能を惹きつけて、でもそんなに簡単に受け入れてくれるわけでもなく、なんとか街にしがみつきながら、何かを成し遂げようとする人々が集うパリ。そんなパリで浮世絵を世界に広めようとする日本人画商と後の大アーティストと、大アーティストを支えた弟の苦悩と葛藤のパリでの日々。

2025年の読書はこれで区切り、104冊でした。2026年もいい本、面白い本に出会えますよう。

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