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2017-09-24

読んだ本(2017-#12):道徳感情論

[No.2857]

#12「道徳感情論」アダム・スミス 村井章子+北川知子[訳]

訳文だけでも711ページ、読み始めてから約1年が経過、
海外出張にも、何度か持って行きましたが、
ようやく読み終えました。

最初の思いは後悔です。
もっと早くに、学生時代に読めばよかったと後悔。
経済学を学んだから、というだけではなく、
何が正義か、どう生きるべきか、人間とは、とか
いろんな示唆を含んでいるからです。

訳者の方の力も素晴らしいからだとは思いますが、
訳文を簡便で、論理も分かりやすい。

市場の流動性や功利的な経済活動を是認するキーワードとして
「神の見えざる手」がアダム・スミスの金言として
近代経済学のミクロやマクロ理論の基礎とされているように感じますが、
アダム・スミスは、人間がいかに脆く、でも強く、ずるく、でも正しいか、
きちんと分かりやすくまとめてくれています。

711ページを再度読み返すのは大変ですが、
気になる部分を、ちょこちょこ読むだけでも気持ちが落ち着きます。

これはずーっと自分の近くに置いておく本です。
拙者の友人知人にもオススメであります。

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