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2015-06-15

読んだ本(2015-#8):ビッグデータの正体

[No.2479]

#8「ビッグデータの正体」

ビッグデータ、インダストリー4.0、IoTというキーワードは、
拙者の仕事にも関連しているのですが、
新聞や雑誌の記事を見ているくらいでは、
分かったつもりにはなれますが、なかなか分かりませんでした。

学生時代に統計学を頑張ってみた身としましては、
最初はかなりの違和感がありました。
サンプルとなるデータはなるべく多く、
でも雑音となるデータはなるべく入り込まないようにして、
データや事象の関連性を数字や推移などと合わせて分析して・・・
という大筋なやり方でしたが、ビッグデータは異なる視点も必要です。

雑音だったり、不正確なデータとか、何でもかんでも大量に全部を含めて解析すれば、
じっくり時間をかけて整備した少量のサンプルによる分析よりも、
いろんな計算で相関関係を迅速に見つけることが出来る。
本当は相関関係がないかもしれないけど、あくまでも仮説。
いろんな相関関係(仮説)を試すことで、効果を早く出す。
相関関係をすぐにたくさん見つけるけど、因果関係は念入に考えず、
いろいろやってみる、のはビジネス感覚にも直結します。

ビジネスに因果関係は不要、とは思いませんが、
因果関係を検証するあまりに、スピードのあるビジネスができないとなると
本末転倒ですし。

Webやメール、大量にカスタマイズも技術的には可能な領域が増えています。
自社のビジネスも拡大し、顧客にも喜ばれ、社会や世界に貢献できるビジネス、
簡単ではないかもしれませんが、可能性はあると感じています。

データの濫用や暴力の可能性もあるので、諸手を挙げてではなく
やっぱり、じっくりと考えながらも必要ですな、これは。

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