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2024-10-28

責任は、取るのではなく、果たすもの

[No.3566]

Role and responsibilityと英語では記載しますが、日本語では「役割と責任」と表記する機会は少ないように思います。

責任を英語にすると、responsibilityなのですが、日本の「責任」という言葉にはずっと違和感を覚えていました。特に、責任をとる、という言い方です。

組織の不祥事の解決手段として、誰かが責任をとって辞める、ということはよく起こります。誰かが辞めても解決はしないし、回復もしないのに、責任をとる、でなんとなく終わり、もよくあることです。武士の時代の切腹が、未だに精神的な底流にあるような気もします。

蜩ノ記などの葉室麟作品を観たり、読んだりして、なんとなく分かってきたことがあります。責任はとれない、ということです。責任とは、何かを成し遂げることを保証する、とも読めます。つまり100%を保証する、という意味であり、論理的には不可能です。不可能なことをする、という意味になるので、責任をとる、とは言えないし、嘘にもなります。

何かを成し遂げるためにあらゆる努力をして何とか成し遂げようとする役割に邁進する、ということで、役割を果たす、と記載する方が適切だと気付いたのです、今頃ですが。

英語での表現、Role and responsibilityというように、役割=責任と捉える方が適切だと思います。

結果責任という言葉には、歪さを覚えます。上から責任を与えられた者が、上に代わって実現できなかったことを詫びる、上に代わって果たせなかった事実に関して身を引く、が結果責任です。家臣に切腹させる、が最たる例のように思えます。

拙者、責任はとれませんが、責任を果たす人間になろうと思います。

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