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2024-10-22

読んだ本(202-4-#87):あきらめません!

[No. 3564]

#87「あきらめません!」垣谷 美雨

都会生活と比較した田舎生活の不便さ、人からの干渉の多さ、変化の無さ、保守さ、介護や男尊女卑の残っているような風潮。

定年退職のタイミングで、夫の実家の田舎生活を始めてみたら、舅と姑との付き合い、年老いた夫に愛想を尽かして家を出る妻、夫の学校の恩師、夫の同級生に出会い、幼稚園に入れない子供、危ない箇所に取り付けてもらえないカーブミラーなどの問題、さあ郁子はどうする。

旧態依然のまま、変化をせずとも経過する日々をよしとするのは、この小説の中の地方都市だけではないと感じました。

今、仕事で、これまで言われてきたけど解決に進んでいない事を何とかする、が一つのチャレンジであります。問題点を指摘するのは割と簡単、解決策を考えるのはちょっと大変、解決してみせるのは、もっと大変です。

でも、大変だからこそ、その仕事をやり遂げるから給料をもらえているのです。指摘するだけで給料が貰えるわけではないし、とメンバーを鼓舞する拙者です。

少しずつでも、きっと仲間や応援してくれる人々が増えるはず、と思っています。

設定はあるあるだけど、爽快な話でした。垣谷作品を初めて読みました、他の作品も読んでみようと思います。

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