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2025-03-13

読んだ本(2025-#29):ロスジェネの逆襲

[No.3867]

#29「ロスジェネの逆襲」池井戸 潤

せっかくの面白い本なのに、いかんいかん、一気読みで終えてしまいました。人気作だというのは納得感強いです。特にサラリーマンとして会社や組織に属して、いろんな難しさ、やりづらさ、評価、人事や人間関係にネガティブな気持ちを持つ人には、なんとも半沢直樹は爽快ですし、強さへのあこがれもあります。水戸黄門、大岡越前、スーパーマンとかアイアンマンとかのヒーローに近いかもしれません。

出向先の証券会社のグループ会社で、本社の銀行とビジネスで戦うとは、やられたら倍返しするなんて、冒険活劇、勧善懲悪の主人公です。

半沢のセリフ、世代のせいにしてしまってもしょうがない、バブル後の就職氷河期の世代は、バブル世代を呪うだろうし、バブル世代は受験戦争激化を呪うだろうし、バブル世代の親は戦争を呪うだろうし、確かに世代のせいにしても何も解決しないと思いました。

与えられた環境で、足掻いてでも何とかする、そんなマインドセットと、いろんな人の知恵やお互いさまで助け合うメンバーと一緒に頑張るしかない、と思えてきます。

IT企業が、他IT企業を買収しようとする関係者の蠢く様子、誰もが涼しい顔して自分の利益を最大化することを最優先する金融ビジネスの世界、おそろしいです。

拙者もビジネスマンの端くれですが、自分の利益を最大化することを最優先する先に、中長期的なビジネスの成長や拡大はない、と信じています、なので、金融ビジネスは拙者には合わないだろうな、という気持ちを再確認しました。

それにしても半沢直樹、堺雅人さんの印象が強い、むしろそれ以上にフィットする俳優さんもいるのか?というくらいです。

証券グループ会社に出向中の半沢の戦う相手とは、原籍の東京中央銀行。半沢憎しの銀行幹部との戦いでもありますが、さあ結果は。。。

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