[No.4006]
#87「風待荘へようこそ」近藤 史恵
急に夫に離婚を迫られ、娘には夫と暮らす選択をされ、不意に一人暮らしになった女性が主人公。向かった京都の町家のようなシェアハウスの大家さんの体調不良の代行で、住人や短期滞在の外国人達と接する中で、これまでの自分を振り返る主人公。
いろんな経緯でシェアハウスに来た面々、様々な事情を抱えていたり、遠ざかって来たり、挑戦していたりです。小説として読むといろんな登場人物の事情に驚いたりしますが、実際の拙者の生活でも、拙者にもいろんな事情や思いや悩みはあるし、周囲の皆さんにもいろんな事があるものです。
距離感や関係性に応じて、話せる事、話したい事、話せない事、話したくない事も当たり前にあることに、今の年齢となってよくわかります。
いろんな事情をわかり合って付き合う関係、適度には知るけど深入りせずに支え合える関係、友人にもいろんな関係があります。
そんないろいろに絡まった実情でも、どうやって明るく前向きな気持ちになれるか、誰かの何かの役に立てるか、を考えて実践できる大人になりたい、と思いました。

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