[No.4034]
#96「いただきます。」喜多川 泰
チビ子がいいと思った本を、寝込んでいる時に読みました。拙者、幼少の頃から、祖母や伯父さん伯母さんなどの年長者の親戚に囲まれて、可愛がられて育ったこともあり、年長者の経験談や、ちょっとお説教っぽい面白い話を聞くのは好きでした。
おとぎ話かほら話か、よく分からない面白い話も多かったです。ただ優しい気持ちと、面白く聞かせてもらえる時間が嬉しかったです。
主人公は、自分の将来に楽観できず、目指すものも見えない不安な日々を過ごしていたんだと思います。同じ年の面々が楽しそうに通う大学の守衛室でアルバイトすることは、ただ無為に時間を過ごすだけで給料をもらえる、くらいのつもりだったんだと思います。
人生の先輩の言うことは聞こう、と言うつもりはないですが、自分が経験したことがない経験を持つ方から、その時の実態や想いを聞くことは、疑似体験を積めたり、他者の心情を理解できたりと、自分にとってもいい事はたくさんあると思います。
実際、聞きづらい、聞いてもあまり意味が見出せない人生の先輩もいるのは確かですが、とりあえず聞いてみる、が正解な気がします。

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