[No.1142]
#44「四季・奈津子」五木寛之
4人姉妹の2人目の女性、ナツ子。
お淑やかで美しい姉、頭脳明晰な妹、鬱な状態の妹に囲まれて、
自分が何者なのか見つけ出せない。
自分の中に特別な何かがあるといいのに、という思いは拙者もありました。
勉強の成績だったり、スポーツのパフォーマンスだったり。
人間の人生、選択肢はいろいろあるのでしょうが、
いいことは、自分が止まっている所に転がってきたり、落ちてきたりしない。
何かを掴もうと、何かを成し遂げようともがいていると、そのうちいいことに巡りあうのかなぁ、という思いを強くしました。
女性に人気の小説という触れ込みのようですが、拙者にしてみれば自分の将来をまったく具体的にイメージすることもできずに、受験勉強はしなければダメだ、大学に行かなければダメだ、と勘違いしていたあの頃に読んでみたかったです。
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