[No.1492]
#12「愛しの座敷わらし(上)」荻原浩
#13「愛しの座敷わらし(下)」荻原浩
家族にそっぽを向かれている、家族の為に仕事を一生懸命頑張る父親、
マンネリな家事の毎日、このまま年齢を重ねることに憂鬱な母親、
実はクラスでいじめに遭っていることを家族に言えず虚勢を張る姉、
体格が小さく、喘息持ちだけどサッカーが大好きな弟、
痴呆症だと思われて、何となく元気がなくなっている祖母
集まっても団欒はなかった家族が、田舎の古民家に移住することとなり、
都会での生活のギャップに戸惑い、嫌になりながら始めた生活。
何となく想像できそうな家族の雰囲気を、座敷わらしの存在が少しずつ変えます。
いろいろ書きたい気もしますが、とても素敵なお話なので内容に触れるのは
やめておきます。
家族だから仲がいいのではなくて、相手を思いやる気持ちが集まるからこそ
家族が仲良くできる、幸せになれる、という当たり前のことに気付かされます。
上下あわせて400ページくらいですが、4時間ぐらいで読み終えてしまいました。
読み終えるのがさみしかったですが、
結末の1行を見た時に、「それでいい」と嬉しくなりました。
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