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2021-02-17

読んだ本(2021-#9):おばけ桃が行く

 [No. 3322]

#9「おばけ桃が行く」ロアルド・ダール

チビ子のオススメで読んでいるロアルド・ダール作品であります。恵まれない子供、社会的な処遇や家庭内の事情で、暗さを持つ子供が主人公になっています。きっとダールさんは、恵まれていない子供に、希望や明るい気持ちを伝えたかったんだと思っています。

生まれてくる子供は、家や親を選べるわけではなく、生まれて育てられた環境に大きな影響を受けて育つものの、結局は個人で道を切り開いたり、夢を掴むものだ、と拙者は思います。恵まれた環境であることが望ましいですが、困難、逆境や挫折も自分の糧であると思えればいいですが、小さな子供にも、不合理に感じるでしょう。

意地悪な叔母達に、乱暴に、粗雑に扱われる主人公ジェームスが、妖精?魔法使い?の力で、大きな桃に乗って、キリギリス、ムカデ、クモ、ミミズ、てんとう虫などと、海を渡り、空を飛び、ニューヨークの摩天楼ビルに突き刺さって止まる冒険記です。

弱い立場、損な役回り、リスペクトされない存在であっても、優れた能力や役目を持っているという当たり前のことにも気づかされました。 

拙者がこれからも「大きな桃」に出会えるか、「キリギリス」「ムカデ」「クモ」に出会えるかも楽しみにしていますし、出会った時には存分に仲良くなりたいと思います。

 

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