[No.3352]
#14「この国のかたち(一)」司馬 遼太郎
歴史物が好きな父に勧められて読みました。実は拙者、いわゆる歴史物に興味があまりなく、司馬遼太郎作品も、エッセイや評伝を読むことはありましたが、歴史物の著作を読んだことがほとんどありませんでした。
紀元前の時代から現代まで、モンゴルや中国、ポリネシアやアイヌというくらいに古くから、広くからの歴史や事実の列挙や、著者自身の考察の順序やバランスが、読んでいてとても心地よいです。
日本とか、日本人の私とか、考える時には一般的な経緯で今があるわけですけど、そもそもなぜ今こうしているのか、深く考えたことがないので、この著作を読むことで、考えを深めたり、自分を知ることができるように感じます。
明治維新、日清戦争、日露戦争、中国事変や太平洋戦争の歴史的な経緯や、これらの歴史的出来事が、今の私たちに社会的制度や倫理規範に大きな影響を与えている、ということが実感できます。
このシリーズは(六)までありますから、ボチボチと読み進めたいと思います。
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