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2025-01-29

読んだ本(2025-#11):ビジネス経済学

[No. 3632]

#11「ビジネス経済学」大林 厚臣

学生時代に経済学を専攻したものの、学部の時は経済学を専攻していなかったので、マクロ経済、ミクロ経済、価格決定理論とか賃金理論などのベースを、ほぼサミュエルソン「経済学」でなんとか入り口を理解した、というのが拙者のやり方でした。

最初からホモエコノミクスの概念が腹落ちしないままでしたが、これら経済学の理論を理解する事で、何かこれからの指針を得られるのではないか、と期待を膨らませていたのが学生時代でした。

実際に就職し、マーケティングデータを眺めたり、分析したり、顧客データを解析したり、製品の戦略やプロモーションなどを企画すればするほど、行動経済学的なアプローチは受け入れやすいですが、学生時代から馴染んだ経済理論との心の距離感は遠ざかるばかりでした。

再度、ビジネス経験を重ねた上で、経済理論を読んでみようと思いました。経済学で考えられるモデルなどは、考え方のフレームであって、フレームで当てはめて何か解決策を生み出すツールではないな、が印象です。過去を理解するためには有効だけど、未来を予測するためには有効性は限定的だと感じます。

新しい付加価値を生み出し、他社製品と差別化し、利益を生み出すオペレーションのいずれも事業活動を活発するためには重要です。その中で需給分析や価格決定などの経済理論に基づく検討、SWOT分析や3P4Cなどのマーケティング分析フレームワークも、限定された条件内でのみ有効な判断と感じます。

有効ではない、のではなく、本来ビジネスとして解決したい課題の中では、特定の一部分のことでしかない、という感じです。

本来ビジネスとして解決したい課題にも、局所毎に深く考える必要があり、そんな場合にはやはりこのような経済学的な思考は有効と思います。

時々は、昔読んだ事、理解したり考えた事を振り返ってみて、今だとどんな事を考えるか、以前と差異があるかなどを、自分で感じることが有用だなと思います。

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