#64「ランチのアッコちゃん」柚木 麻子
本屋さんで美味しいなお弁当だ、と表紙を見て手に取った本です。たまご焼き、プチトマト、ソーセージの組み合わせ、経験的にお弁当のイメージが強力です。
仕事のやりがい、パフォーマンスと待遇に不満や不安を抱える若手派遣社員、バリバリに仕事をこなす女性部長に近づける立場や関係にはない、と思っていました。不意に女性部長とやりとりする中で、変化します。ポジティブになり始めた自分に気づく主人公の気持ちが見ていて嬉しいです。
20年前に働いていた職場、広告制作のイロハも知らなかった拙者に、丁寧に何度も教えてくれて、叱ってくれて励ましてくれたりリーダーは女性でした。基本的にポジティブで、誰にもフェアで、どんな事もなんとかする、というリーダーのイメージです。
上司や先輩よりも、部下や後輩の方が多いポジションになっています。あのリーダーのように少しでもなれていたいな、と思いました。
この4編のうちの一つが、高校時代の教師に、社会人となって再会する話があります。ウザイと思っていた教師と話すうちに、教師への誤解があったことや教師の想いを知る出来事があります。
どんな相手にも、丁寧に、真摯に向き合ってコミュニケーションする事は、やはり大事だな、と思いました。

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