[No.4021]
#91「天国はまだ遠く」瀬尾 まいこ
都会の会社生活に馴染めず、仕事にも適性がなく、恋人との間も冷めたとしたら、やっぱり元気は出てこないと思います。自分の人生はこんなもんなんだろうか、とかなりヤル気を失いそうですし、実際拙者もそんな時がありました。
当時、イギリスに留学していた友人から、急に手紙が届きました。自信を失っている、明るい希望が持てなかった拙者を見透かしているような、優しい現状肯定を促してくれる内容でした。
どうしようもないので、金曜日の仕事を夕方終えて、北陸の方に1泊くらいで急に旅行に行こうとしていた時は、500km離れている大学時代からの友人が、 まったく連絡なく拙者のマンション前に現れ、休み取ったから遊びに来た、と来てくれたことも忘れられません。
拙者には、どうしようもないくらいに落ち込んだり、ヤル気が出なくなった時に、ソッと支えてくれる友人や家族がいてくれる、と嬉しい気持ちです。
主人公が辺鄙な旅館で感じたのは、多分あんな事だろうか、と想像しています。自分だけでは気づけない、ちょっとした事なんですけど、周囲に優しい気持ちがあれば気付けるんだと思います。周囲の人々、環境はとても大事だと思います。

0 件のコメント:
コメントを投稿