[No.1025]
#22「無趣味のすすめ」村上 龍
人生を楽しむ「趣味」を持ってはいけない、なんて事を言っている本ではありません。
共感できない事も書かれてありますが、共感できない事を読んで、共感できないと感じる事も大事です。
・部下の育成に関する著者の記述には、まったく共感できません。
・仕事は人生ではない、真剣に取り組まなければ遊びもつまらない、には大いに共感します。
著者は、話題のビジネスマンと対談するようなテレビ番組の司会者でもありますが、
ビジネスに関する造詣が深いと思いません。
ビジネスにおける成功の秘訣とか語られても、毎日ビジネスの現場にいる者としては、
読んでいて薄い印象を持ちます。
文句を言ってしまっている自分に気がつきます、
だって「テニスボーイの憂鬱」という、バカバカしい小説の方が楽しめて読めましたもので。
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#23「さらばアメリカ」大前研一
大前氏の本を読むと、なんだか少しでも偉くなれたような気になれます。
グローバリズムがもたらすもの、アメリカの真意、リーマンショック後の世界の政治や経済を、大前流の視点でまとめられています。
好きだろうと、嫌だろうとアメリカとの関係抜きでは日本の社会や経済は考えることはできないでしょう。テレビや新聞や雑誌から得られる情報だけを認識するのではなく、様々な視点からの情報を得て自分で考えなければなりませんね。
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#24「シンデレラ・ティース」坂木 司
女子大学生が歯科医院の受付でアルバイトしている、
というシチュエーションの推理ラブコメディーとでもいうべきか。
推理と言っても誰かがケガしたり、殺されたりすることは一切なく。
なんで拙者が読むことになったのか自分でも思い出せません。
日常生活の中でも、推理するように深く考察することがなければ、
なんであの人そんな事したんだろ(言ったんだろ)と思える事態の理由はわからなくて、
理由をきけば納得するようなことはあるだろうなぁ、と思った次第。
秋のスペシャルドラマとかで採用されそうなお話ですね、そんな感じ。
2 件のコメント:
無趣味のすすめ、
私も読みました。
そして、私も強い反感を持ったのが、
部下の育成のくだり。
この人が言うほど、
取り替えることは簡単でなく、
そして、取り替えている間にも一日一日は過ぎていくということをこの人は知らない。
きっと、知る環境にない。
この項目に賛同できない者同士、波を最小限にしていきましょう。
しんしん様>経営者にインタビューしているからと言って、経営者になれるわけでもない。彼を批判するつもりはありません。
ただ、謙虚さを感じることが出来ない人は、拙者は苦手なだけかもしれません。
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