[No.1319]
#14「阪急電車」有川浩
著者が女性であったことを知ったのは、そんなに以前のことでもない。
小説や作家に疎かった拙者ですが、有川浩は既にお気に入りの作家です。
阪急電車は拙者の生活に密着しており、おまけにお気に入りの電車で、
この小説は発売当初から注目しておりました。
今回の出張に携行し、マンチェスター → フィラデルフィア間で一気に読み、
またシカゴ→成田間で、もう一回読みました。
作家や作品を評する資格など持っておりませんが、この小説は、
お見事 ☆☆☆ でございます。
人生の機微、老若男女に関係なく貫く人生における正しさを
穏やかな気持ちで眺めながら気付かせてくれ、
そして読後には爽やかでホンワカとした気持ちにもしてくれる。
電車の中に乗り合わせることは単なる偶然、
刹那的な出会いを毎日繰り返しているわけですが、
搭乗客各々が、自分の人生の主人公であると思えば、
座席に座って音楽を聴いたり携帯電話をチコチコいじるだけで
阪急電車に乗っている時間を過ごすのはもったいない気にもなる。
昨日、帰宅途中の阪急電車で白い杖を持った女性に席を譲りました。
ありがとうございます、と言ってもらえただけで、
拙者の昨日一日が少しでも誰かの役に立てたと思えました。
こちらこそ、ありがとうございます。
2 件のコメント:
私も、ずっと気になってた小説。
明日にでも、買って来ます。。笑
まーぴゅん様>映画化されるようですが、映画も見たいような、がっかりしたら嫌だから見たくないような・・・また少し時間が経ったら読んでみたいです。相当気に入りました。登場する主人公のすべてが好きです。
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