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2011-04-05

読んだ本(2011-#5):太陽の塔


[No.1424]

#5「太陽の塔」森見 登美彦

女の子と週末やクリスマスのデートに忙しい、
という男子大学生でもない限り、
この本の世界には何がしかの共感を覚えるかもしれません。

別れた彼女に未練があって、でも自分の至らなさは認めたくなくて、
そんな宙ぶらりんな精神の決着であっても、
大学生だからこそ許される心地よい現実逃避。

でも大学時代に読んでも、そんなに面白いと思わなかったかも。
あの大学時代を懐かしむ気持ちに、
この作品は極上のハーモニーを奏でる。

2 件のコメント:

【仙台】柳沢右ひざに痛み さんのコメント...

芸術は爆発だ!
〇〇も爆発だ!

NHKの岡本太郎物語
見ましたか?
思っていたより
よかったですって
違うか!

Curryman 侍 さんのコメント...

柳沢様>岡本太郎が話す言葉や表情では分からない、崇高とも言うべき彼の発想や情熱、理解できる人の方が少数派でしょう。しかしあの塔を見ると、その存在感は強烈です。やさしいようで、包み込んでくれるような、突き放されるようで。

この本の登場人物が太陽の塔に惹かれるのは、岡本太郎的な何かを共有できるからなのか?

作者の世界がとて好きです。
まだ読んでない作品があるので楽しみ、楽しみ。