フォロワー

2012-06-29

読んだ本(2012-#12):新・燃ゆる時

[No.1750]

#12「新・燃ゆる時」高杉良

恥ずかしながら、有名な実名経済小説とは知らずに読み始めまして、
海外グループ会社との仕事が最近多い、という拙者の事情とも相まって、
リアリティを感じて読んでいました。

マルちゃんのカップ麺でおなじみの、東洋水産のアメリカ子会社を中心とした
アメリカでのマーケット獲得、競合との凌ぎ合い、アメリカでのコミュニケーションや
文化の摩擦が描写されており、とてもリアルです。

「美味しいカップ麺を多く提供する」という大儀を持つ、部下を守る、
理不尽な勢力にも負けない、そんなビジネスマンの鑑、手本となる上司や先輩も
多く登場しています。

海外駐在した気分、海外とのビジネスを進める上でのシミュレーションにもなるかも。
なかなか読み応えありましたが、すいすい読んでしまいました。

作中のMr.フカガワとは、深川清司氏であり東洋水産株式会社の社長、会長、相談役。
上司の為に頑張ろうと部下が慕う上司です。
いったいどんな魅力のある方なのか、お会いして、学びたいところであります。
作中でも分かりますが、手柄を自分のものとせず、
部下や後輩の手柄にすることに徹していらっしゃるようです。
酔った勢いで自分の仕事の武勇伝を話すことは、そんなに悪いことでもないでしょうが、
そこでさえも部下や後輩の手柄として称える・・・

真似してできるようになりたいものです。
リーダーシップの本質の一端を垣間見たような気がします。
リーダーシップに興味のあるビジネスマンにオススメです。

0 件のコメント: