Good Bye Lotus 1-2-3

[No.2026]

大学で専門ゼミを決めなくてはいけないタイミングで、
何を専攻にしようか自分で強い気持ちが持てませんでした。
友達の友達から教えてもらった話で、
ある先生は、コンピュータを使った地域統計論のゼミを開講するらしい、と。

コンピュータて何ができるかよく分からないまま、なんとなく興味を持って
アポなしで先生の部屋をノックした。
友達から教えてもらっていきなり来た事を話し、
地域統計論について教えてください、と切り出したと思います。

先生は、何かお忙しい様子でしたが、
コンピュータでどんなことができるのかという一端を見せてあげる、
と言いながら、画面を見せてくれました。

表に並んだ数字を、ここからそこまでの合計をアッと言う間に計算し、
同じ計算を、隣の列ですぐ実行し、
隣の隣の列からずーっと向こうの列まで瞬時に完了させる

SUM関数のコピー＋貼り付けのことですが、
拙者はその計算処理を見た瞬間から、コンピュータや表計算ソフトに
猛烈な興味を持ち、地域統計論のゼミに入りました。

そこで使い始めたのが、表計算ソフト Lotus 1-2-3です。
表作成、計算、グラフ作成、OSはWindowsではなく、MS-DOS。
画面はカラーではなく、白黒液晶のノートPC。
マウスもなく、ハードディスクもない。
フロッピーディスクでプログラムを起動し、
フロッピーディスクにデータを保存する。

人口ピラミッドを作成することにも成功し、
2010年から5年ごとの各都道府県での人口推計と
人口ピラミッドをゼミのみんなで作って、研究成果としてまとめたことも
とてもいい思い出です。

今している仕事のベースは、このゼミで受けた影響が大きいと思います。
そしてLotus 1-2-3のおかげでもあります。

IBMは、Lotus 123 の6月11日以降の販売終了と、
2014年9月30日以降にこれらの製品のサポートが打ち切られることも発表。

今ではエクセルばかりを使うので支障はまったくないですが、
何か寂しい感じです。