[No.2331]
#27「ブラス!」
閉鎖の騒動が起こっている小さな炭坑の町で、
ブラスバンドを趣味に不安を抱えながら生きる炭鉱の男達、
閉鎖阻止の活動をして、音楽に生きる男達を呆れて見ている女達。
実在したグライムソープ・コリアリー・バンドがモデルの実話。
時まさに「鉄の女」宰相サッチャーによる経済や社会の立て直しで、
産業構造や雇用環境に大きな変化が生じていた頃。
経済や社会の立て直しはもちろん大事ですが、
生じた変化によって振り回される個人や家庭やコミュニティの
ダメージを無視するのは、安易に許容してはならないと思います。
単に「勝ち組」「負け組」で論じるのは、強者の論理です。
でも、あまり個々の事情を汲み取ると経済や社会の立て直しはできず・・・
とても難しい問題です。
コンテストでの演奏シーン、最後のシーン「威風堂々」の演奏、
心を揺さぶられます。
オーケストラ!、アンコール!、と同様、
音楽物の映画、どれも涙、涙の拙者であります。
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