[No.2369]
#23「予想どおりに不合理」ダン・アリエリー
学生時代に経済学を勉強したいと思いながらも、
経済的に合理的に活動する、個人主義的な行動をする人間像
=経済人(ホモエコノミクス)を前提とすることに
最初に違和感を感じて以来、興味を持てなくなってしまう、
という、最初の一歩で躓いた、拙者は落ちこぼれです。
ミクロやマクロという視点での経済学に触れても、
結局はその躓き感は払拭されず。
経済学を学ぶことでビジネスに活用できる、という幻想も
マーケティングに経済学は限定的にしか活用できない、
という経験もありました。
所詮、人間の行動は、好き嫌いやその時の気分によって
買ったり、買わなかったりする。
広告の仕事をしていた時には、
経済的合理性だけで広告デザインや宣伝コピーを作るのではなく、
瞬間的に衝動を刺激する、くらいが広告に必要とも思いましたし。
いろいろ実証実験によって、予想外の不合理な行動や決定がされる
実例を交えて、いかに人間の行動が決定されるのか、に迫れます。
行動経済学と言うと小難しそうですが、
この本は斜め読みしても十分にへぇ~と思えて面白いです。
自分の考えが凝り固まっていると感じている人には、
特におすすめします。
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