[No.2394]
#1「あなたに似たゴルファー達」伊集院 静
私にとって著者は、ハードボイルド、強者という勝手なイメージで、
おまけに小説よりも、圧倒的にエッセイに触れる機会が多いので、
こうやって一冊を読むのは初めてかも知れません。
でも短編集なので、一冊でもないような気がしますが。
スコアのいいシングルプレーヤーではなく、
ゴルフが好きで好きな週末プレーヤー達、
つまりは拙者と同じようなサラリーマンプレーヤー達の
悲喜こもごもなゴルフ模様です。
すごい共感できる場面はたくさんあります。
親子のゴルフとか涙が出そうになる一遍もあります。
次のラウンドが楽しみで眠れないようになったり、
どうしても力んで失敗してしまったり、
弱気のパッティング、勘違いの強めのパッティング
うんうん、とうなずきそうになることは多数。
「ゴルフとは、ほぼ失敗のショットの連続」
という言葉には、なるほどと思いました。
プロでもない拙者達は、ジャストミートすることもほとんどないし、
想定通りのコースや距離に飛ぶこともほとんどない。
そう思えば、一打の失敗に一喜一憂するよりも
コースをラウンドすること自体を楽しめばいい、
という思いにさせてくれて、この本は良い本です。
このシリーズのテニス版もぜひ読んでみたいから、書いて欲しいな。
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