[No.2818]
#10「首折り男のための協奏曲」伊坂幸太郎
久しぶりの伊坂作品です。
本屋さんで手に取ったら、いつの間にか買っていました。
伊坂作品にが気に入ったのは映画「フィッシュストーリー」を観てからだと思います。
短編のようなそれぞれの出来事が、いろいろつながっていて、終盤にこれまでの伏線を
一気に辿り、絶妙な納得感のある読後が楽しみになりました。
今回も、と思って読んだら短編だった? みたいで、伏線を辿る感が少し弱めか?
しかし井坂作品が痛快なのは、登場人物それそれのおかれた環境、
殺人、貧困、不倫、合コンがいつの間にかつながりを持っていて、
みんな誰かとつながっている、決して孤独ではない、
というホンノリとジンワリとして気持ちにさせてくれるってことのように思います。
しかし、なかなか通読ができず、前回までの途中の記憶があやしくなるので、
映画で観た方が、伏線をきっちりと味わえるような気もします。
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