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2018-04-04

読んだ本(2018-#2):億男

[No.2920]

「億男」川村元気

弟の借金数千万円を肩代わりしたことを契機に、
妻ともこじれ、娘とも別居している男。
仕事を昼と夜と掛け持ちして、返済に懸命の男が
宝くじ3億円に当選。

疎遠になった学生時代の親友がベンチャー起業で大成功したのを頼りに、
大金をどのように使うか、置いておくかの相談を出かけたら、
飲みや歌えの宴の後で、3億円とともに消えた親友。。。

そんな物語の始まりです。
人、幸せ、家族、信用、友情とお金、
自分にとってお金とは何か?
必要なのか?、不要なのか?
何のためにお金を使うのか? なぜなのか?

小説ですが、自分とお金について、心深い部分が揺さぶられます。
豪勢に過ごす、質素に過ごす、貯める、散財する、盗られる、
拙者が思ったのは、お金のある/なしで変わる要素は、
おそらく人生においてそんなに大事なことではなくて、
お金のある/なしで変わらない要素こそが、
おそらく自分の人生で大事にしたいと思っていること、ということぐらい。

もう少しで映画化されるようです。
ささーっと読めるし、いろいろ深くも感じるし、考えられる小説です。

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