[No.2600]
#8「そのうちなんとかなるだろう」内田 樹
読みたくなる本の著者の一人である、内田先生の自叙伝です。
テニスのコーチでもある友人よりお借りしたもの。
東京大学卒、神戸女学院大学教授の哲学研究者と聞けば、
勉強もできるし、社会的地位もあるし、
偏見や思い込みを含めれば、
成功者や勝ち組なんて表現も当てはまると思います。
日比谷高校中退、大学検定後の1浪、大学で1留、
大学院入試3度、32校の教員公募に落選、12年間の父子家庭、
という側面を知れば、いろんな苦労や挫折もあったと予想しますが、
書かれている様子に、ネガティブ感が少ないのは、
やはり内田先生の達観した力の抜けた、飄々とした
そのうちなんとかなるだろう、な心構えだったのでは、と思います。
コロナの外出自粛、確かに閉塞感もありしんどくなりますが、
先の大戦を経験した人生の先輩に聞けば、
あの戦争に比べたら、コロナなんて何とかなるよ、ですね。
人生は思うようにはいかないけど、
自分で諦めたらなかなか道は開けない。
成果が出ないことで腐るのではなく、
他人を妬むわけでもなく、
淡々と粛々と、自分のベストを尽くす、そして待つ。
やっぱり、これかな、と。
人生いろんな選択肢があると思います。
若者や子供の可能性は無限大、とは思うものの、
チビ子に今や将来に何をしてあげられるか、
何を影響与えるか、どんな思いや経験を伝えるか、
どんな選択に導いてあげるか、導くなんてやりすぎか、
いや子供の選択、やはり親がきちんと判断すべきか、
子供の選ばせるべきか、何歳なら自分で選択肢は選べるか。。。
目標を決めて、コツコツ頑張れば、なんとかなるだろう、
拙者もそう考えますし、そう考えて生きていくと思います、これからも。
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