[No.2646]
#26「坂の下の湖」石田 衣良
坂の上の雲、ならぬ、坂の下の湖。
司馬遼太郎著の「坂の上の雲」が、これから起こる変化をポジティブな進化に向かうは池があるとすると、石田衣良氏は、坂の下にある湖にも、それに応じた快適さや良さもあるだろう、とポジティブに楽観的な立場で書いたエッセイと受け取りました。
直木賞作家だから当たり前、拙者が評するまでもないですが、
選ばれている言葉、文章がとても快適です。
あくまでも足取り軽く、どこか無責任な雰囲気を醸しながらも
あらゆる問題を受け止め、軽やかに流したり、傍観することも
意義あるな、と気づかせてくれるエッセイでした。
ご時世の政治に関するエッセイは、
なんだか読んでいて、あまり心地がよくなかったですが、
おそらく拙者が政治を斬るようなテーマが好きではないからだと思われます。
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