[No.3345]
#12「逆ソクラテス」 伊坂 幸太郎
小学生が主人公の短編集。伊坂作品は好きですが、短編のリンクや伏線を、拙者自身が発見できない、回収できないこともあり、少し苦手な時もありますけど、やはり読んで面白いです。
小学生の日常、子供でありながらも、周囲の大人や家庭の環境要因に強く影響され、実際には子供が好き勝手にできることなんて、あまりないのかも、と気付かされます。
結果的に、大人の行動規範の縮小版どころか、同じような日常を送っているのかも、と思うと少し切なくなりました。
そして、決して拙者はあの頃に戻れるわけではなく、でもあの日々を懐かしく思う気持ちもあるわけで。チビ子の今の毎日はどうなんだろう、と従来よりも、よりチビ子のことを見て、考えて、一緒に何かをしよう、挑戦してあげたくなりました。
回収できていない伏線もあると思うので、再読します。
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