[No.3384]
#24「この国のかたち(2)」司馬 遼太郎
もともと、歴史には興味があるものの、そんなに歴史という教科が好きではない上に、明治維新のトピックは、大学入試前の駆け込みであまり深く記憶にも止まらず、といったん他人のせきにしてしまっております。
父との会話がきっかけで読み始めたこのシリーズ、面白いです。
江戸幕府の武士階級でありながら、明治維新以降は政府の役人になった人たちって、どんな人なのか、どんな価値観の変化をしたのか、受け入れたのか、とても興味深いです。
勝海舟と西郷隆盛との会談、その後の勝海舟と西郷隆盛の人生の推移を今回ようやく知ることができました。西郷隆盛が野蛮だったのでは決してなく、煩悩や野心ではなく、正義を追い求めた人だったと思うと、もっと西郷隆盛に活躍してもらえていたら、日本国憲法や昭和の時代も変わっていたように想像します。
正しいだけでは貫けないのは実情ですが、正しさのない政治や行政は、いったい何のための政治や行政なのか、を考えると、東京オリンピック・パラリンピックを開催するのか、延期するのか、答えは日本のみんなで共有できるような気がします。
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