[No.3129]
#63「再考 THE KAISHA」ウリケ・シェーデ著
カルフォルニア大学サイディエゴ校教授、日本在住9年くらいで経済産業業や日本銀行、他日本の大学での客員教授の経歴があると聞いて読み始めました。
GAFAなどのBig IT 企業のグローバルな競争力の拡大と比較して、失われた30年の経済低成長の日本も捨てたものではない、という日本への忖度に溢れる本じゃないかと読み始めたのですが、いやいや、これは強烈な日本の経営者へのメッセージ本と見えました。
日本の経営者のリーダーシップ、部長や役員への登用プロセスにみる欧米の経営者との違い、急速な変化ではなく、緩やかな変革を望む会社という組織、これらの特徴を弱みとして捉えるだけではなく、この特徴だからこそ作り出せる長期的な変化、結果的に戦略化していく様子を、よく理解できたような気がします。
最近の企業論を見て感じるのは、ESGやSDGsというサステナビリティに関連するキーワードでの持続性ではなく、株主資本主義からの脱却、超長期的ないろんな側面の企業価値が重要と注目されていると感じます。
企業の存在する意味や価値をビジネスマンとして視野に入れつつ、遠くを眺めて方向を意識すると共に、ビジネスマン個人としてのパフォーマンスや何に寄与できるか、などを常に意識して仕事しないとな、と思わせてくれました。
GAFAなどのBig IT 企業 での人員調整などのニュースが耳に入って来ています。安易にGAFA などを掌返ししたような評論も出てきていますけど、拙者の軸となる考えがぶれないように、自分の考え、意識や行動を実践していきたいものです。
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