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2024-12-26

読んだ本(2024-#100):スタートライン

[No.3601]

#100「スタートライン」喜多川 泰

チビ子の買った本から、読んでいるシリーズです。チビ子が好きな作家さんでして、読みたくなるそうです。

高校時代に友人だった女子の森川さんと、主人公の物語です。お互いの気持ちを知りつつも、事情が重なって伝え合う機会を失って、5年後に再会して、、、。

高校時代は、部活動を満喫し、面倒くさいと思いながら試験勉強をして、首位と同じように大学受験をして、という地方の進学校で過ごした拙者と、同じような情景と感情の描写を感じました。

先生の話と、クラスの女子のことを思い出しました。

先生がしてくれた話の中でも、強烈に記憶に残る話がいくつかあります。日本史の先生の話ですが、自分で考えて自分の意見を言う、ことの意味でした。新聞やテレビで報道されたり、教科書に書かれていることが事実とは限らない、真実や正義は自分で考え抜いて得るもの、ということでした。学校の先生が言ってくれたことにちょっと驚きましたが、言ってくれた内容はとても理にかなっている、と思えました。

高校時代から学校の先生になることを目指している、と言っていた女子がいました。志望校に推薦で合格するほど勉強も頑張っていました。大学1年になった時に、電話で話したことがあります。拙者は大学に進学したけど、何がしたいのか、何を目指すべきか、何もまだわからない。あなたはなんで高校生の時から、将来を見据えた行動ができていたのか、と。

家族の話もしてくれて、学校の先生を目指すきっかけがあったと教えてくれました。そのうち自分の目指すものが出てくると思うよ、と言ってくれましたが、その時の拙者には、何が出てくるかは想像もできませんでした。結果的には、一年後くらいに、ある専門科目に興味を持ち、進学して、、、となりました。

中高生がこの本を読んで感じることと、拙者が読んで思い出す高校生時代やそれ以降の思い出をオーバーラップして読むのでは、読後の印象が違うでしょうね。この本、実は、拙者ぐらいの世代が読んでみるといいかも、と思いました。

クラスの女子ともそれ以来話していませんが、今でも元気でハツラツと奮闘しているといいな、と思いました。

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