#46+#47「風神雷神(上)+(下)」原田 マハ
天正遣欧使節として、織田信長の治世にバチカンを訪問しましたが、4人の少年の他に、俵屋宗達がいたとしたら。
アートミステリーに歴史の謎が加わると、なんとも想像の膨らむ魅力的なストーリーが展開されます。
俵屋宗達の生没年の他、どんな過ごし方をすたのかも謎に包まれている、分からないことも多いのが歴史研究の実際のようです。
狩野永徳の弟子として迎え入れられたのは、織田信長の進言があったから、織田信長に絵の才能を見つけ出された、天正遣欧使節と共にローマに向かうように織田信長の命を受けた、宣教師ヴァリャーノに画才を見出された、歴史研究として見つかった事実ではないですが、もしかしたらそんな事もあったのかもしれない、と想像するだけで楽しくなります。
拙者もルーブル美術館やウフィツィ美術館などで絵画を見た時に、あまりにも人物画の写実的なこと、肌の皮膚を感じるような表情や色彩に驚きました。忘れられないのは、ルーブル美術館で見たで大工ヨセフ。ロウソクに照らされた手のひら、皮膚や血管が明りで透ける表現に、とても驚きました。たまたま、日本で見ることができた時に、父と母を連れて見てもらえたのも、いい思い出です。
俵屋宗達がレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロの絵画や彫刻を見たら、かなりの衝撃を受けたでしょうし、作風にも影響を与えたんじゃないですかね。
うーん、原田マハ作品、いろいろ読んで楽しんでいますが、アートミステリーの世界にもハマってしまいました。


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