#49「読書について」小林 秀雄
批評の天才と呼ばれる小林秀雄の文章を、まとめて初めて読んだような気がします。講演録をまとめた一冊だそうで、話し言葉を聞いているように読みました。
文章を書くということ、文章を読むということ、文章を批評するということのそれぞれについて、小林秀雄氏の考察に触れるだけでも、とても興味深いです。
拙者ここ数年、本を読むのが楽しいと思えるようになったのですが、どんな本を読めばいいか、どんなふうに読めばいいか、読んだことをどう活かすべきか、などと思うこともあったのですが、小林氏の見解は明快でした。
読みたいものを読めばいいし、感じたままを感じればいいし、誰がどんな評判を言っていようが自分で読んでみたらいい、と。
いろんな本を読むのもいいけど、同じ本を何度か繰り返して読んでみるのもいい、ともありました。
うんなるほど、とにかくまずは楽しむ、ということでいいような気がします。また、いろんな本を同時に読む、というスタイルも悪くない、ということがわかりました。ちなみに、この本の他に、他に2冊読んでいます。一つは東野圭吾のミステリー小説、もう一つは、万城目学の作品です。

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