[No.3922]
#51「客観性の落とし穴」
拙者もビジネスマンとして客観的なデータを活用した業務判断や企画に奔走する日々ですが、「客観的」であることの厳密な意義と、期待される効果のギャップを感じる日々でした。
根拠のない思い込みでは、仕事は進められませんから、合理的な根拠が必要です。合理的=客観的ではない、に気づかない事も多いと感じます。
例えば、レストランのスコアを付けて見せるサイトはありますが、スコア自体がとても主観的なものですが、スコアはあたかも客観的で根拠のあるような印象を持たせます。客観的ではありません。
客観的である根拠は効果的ですが、客観的なデータに依拠することで、自分自身の判断責任をエクスキューズする事にもなる可能性も否定できません。これは大学新卒の学歴重視の人事判断に顕著に表れると見ます。有名大学の学生から確保する方がいい人材を獲れる、とも言えるかもしれませんが、人材として適切でなかったとしても有名大学から選抜したのだから、フィットしなかったのはしょうがない、というバイアスを感じるからです。
データに依拠した事に関する責任感、客観的なデータの利用によって軽んじられているような気になるのは、拙者がへそ曲がりだからでしょうか?
主観的にしか捉えられないと、他者との共感が難しくなるので、客観的に見ることを挑戦し続けます。

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