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2025-10-28

読んだ本(2025-#90):不恰好経営

[No.4019]

#90「不恰好経営」南場 智子

気になっていましたがなかなか読むに至らずでしたが、ようやく読めました。

マッキンゼーのコンサルタント、パートナーにも上り詰めて、MBAも取った経験を持つ南場さんをして、

それにしても、マッキンゼーのコンサルタントとして経営者にアドバイスをしていた自分が、これほどすったもんだの苦労をするとは……。経営とは、こんなにも不格好なものなのか。だけどそのぶん、おもしろい。最高に。

当事者として取り組むことと、コンサルタントして取り組むことの違いや、意思決定や判断にはたくさんの要素を可能な限り取り込む必要がありながら、実際には不確定要素の多い中で決断もしなければならないという難しさを、ご自身の体験で等身大に聞かせていただけている、そんな気持ちになりました。

先日も、他部署の上席の方に言われて、忘れないようにしているのは「やっぱりできるだけ現場や実際を見ないとわからない」という言葉。

拙者、経営の当事者としてのビジネス経験はまだないですが、どこまでの当事者意識を強く持って、自分が当事者のつもりで考え抜いて、やり抜くという気持ちを持つことの意義を、強く感じました。起業の前にコンサルで経営を勉強する、というキャリアを聞くこともありますが、南場さんはそのようなキャリアは上手くいかない、と断言されるあたり、経営の難しさと現場の実際を経験した者だからこその金言です。

ロジックやデータも必要ですが、パッションがないところには成果が出ない、というメッセージもいただいたような気がします。


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