[No.1039]
#29「ララピポ」奥田英郎
社会の底辺に生きていることを自覚している登場人物達の短編。
そもそもララピポって何のことだろう、と思って読み始めたのですが、
そんなことはどうでもよくなりました。
仕事や勉強や家事を(ほとんど)頑張ろうとせす、どちらかと言えば、楽な選択をし続ける登場人物達。その末路はあまりハッピーではないのに、なぜかドンドン読み進んでいることに気付きました。
登場人物達の行動を支持する気持ちはないのですが、その行動に至る悩みや考え方は理解できないわけでもない。
コンプレックスや妬みが、こんな事まで引き起こす? の感はありますが。
この作品は短編小説という扱いでしょうが短編ではありません。むしろ長編かも。
ララピポというタイトルの意味を知り読み終わると、すごい納得感がありました。
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