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2011-11-28

読んだ本(2011-#22):ちょいな人々

[No.1593]

#22「ちょいな人々」荻原浩

嗚呼何とも残念です。
ものすごい手元に届くのが楽しみだったので、
読んで幸せな気分に浸りたいと思っていたのですが・・・


アっと言う間に読み終えてしまった。

馬鹿、自分のアホ~。

対人的に取り繕ったり、職場や家族の人間関係の中では特に表に出さなかったり、
さして大きな要因でもないから隠したり言わないって事が、
実はその人の本音だったり、特徴だったりすると思うんです。

短編のそれぞれの主人公の人間っぽさ、読んでいて何だか嬉しくなります。
損得勘定だけでは味気ない、感情に流されては何かを掴めない、というのが
人生の機微でもあると思うのです。

客観的な視点、愛情あふれる感情や態度、これらのバランスをとる事は
難しいですがとても大事だと思うんです。
家族や友人知人と楽しい時間や関係を持つことこそ、豊かな人生には必要だと思います。
経済的に家族に苦労をかけたくないから仕事を頑張るけど、帰宅が遅くなったり、
休日にも仕事するようなことになると、いったい何のために仕事を頑張るのか本末転倒な
事態になるわけですが、実はこれと似たような本末転倒な事象、
日常わりと発生しているような気がします。

「ちょいな」残念っぷり、そんなにがっかりするようなことはないでしょうが、
本末転倒ぶりの原因となる見栄や精神的な弱さ、自分の特徴として自分で認識できれば、
豊かな人生になるような気がしました。

荻原浩作品、いいなぁ。
この本は妻にも読むことを薦めることにします。

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