[No.2524]
風呂上りに自分の濡れた体をバスタオルで拭いていました。
チビ子を拭いてパジャマを着せて、髪をドライヤーで乾かした後で。
廊下から脱衣所をチラッと見たチビ子が歌いだしました。
♪ むかしぃーなきむぅーし かみさまがー ♪
拙者の記憶の底から言葉が湧き出て、一緒に歌いました。
♪ あさやけみて ないて、ゆうやけみて ないて
♪ まっかななみだが ぽろーん ぽろーん
♪ きいろいなみだがぽろーん ぽろーん
♪ それがせかいじゅうにちーらばって
♪ いーまではドロップスー
♪ こどもーがなーめます ペロンペロン
♪ おっとなーがなーめますペロンペロン
歌詞を憶えていたことに自分で驚きましたが、
なんで知っているの? という顔でチビ子も驚いていました。
この日に幼稚園で教えてもらった歌だそうで、
歌って見せようと思ったそうです。
この歌、母がよーく歌っていたんです。
拙者が幼稚園の頃は
週末にレコードプレーヤーで童謡をずっとかけていましたし、
母は鼻歌を歌いながら、台所に立っていましたし。
38年ぶりくらいに自分で歌いました、憶えていました。
母はこの歌が好きだったんだと思います。
チビ子に話して、母の写真の前で歌ってもらいました。
きっと喜んでいると思います。
チビ子が歌う「ドロップスのうた」を母が聴いて。
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