フォロワー

2016-11-09

読んだ本(2016-#20):先生はえらい

[No.2730]

#20「先生はえらい」内田 樹

気管支炎の治療で行った病院の待合室で読み終えました。

えらい先生、みんなが尊敬する先生なんていない、
そんな感じで始まる本です。

尊敬する先生とは、という話には共感できます。
拙者の場合、
小学校1年と2年の時の担任だったO先生、
中学校の3年間の担任だったF先生には
今でも潜在的にも影響を受け続けています。

大学や大学院の指導教授にもちろん影響を受けていますが、
尊敬というよりも目標な感じです。

O先生には廊下に立たされたこともありますが、
拙者の「いい」「わるい」の決定にかなり影響を与えてくれました。
毎年の年賀状のやりとり、24年ぶりの再会、妻を紹介することができて、
そのことを本当に喜んでいただいて、嬉しかったです。
チビ子を連れて会いに行こう、と電話でお話ししたのが最後でした。
ろれつが回らないのに電話してくれて、
「来ていただけなくてごめんなさい」と伝えてくれようとしていた、
とは後にご主人に聞かせていただいた話。

F先生、単身赴任で月に3日ほど帰ってくる拙者の父親のことを話しました。
「自分の親父さんは、お前のことをどなったりしないだろ?」
「だから、父親なんてちょろいなど思うのだったら、俺がお前をぶっとばす」
「たまにしか帰れない父親が、子供にやさしくありたいと思う気持ちわかれよ」
そんなことを話したのは、中学2年の春の面談だったか?
中学卒業した夏休み、
先生の企画で15万円でハワイに1週間旅行(4日ホームステイ)の話があり、
母は即決で行かせてくれました。
当時の田舎で15万円はそんなに安い金額ではないですが、
母が働いていることもあったとは思いますが、
15万円で外国を経験させられるのは安い、と即断した、と母からも聞きました。
今もこうやって、下手くそですが英語で海外のメンバーと仕事をしているのは、
あのハワイ体験が大きなきっかけになっていると思います。

お二人の先生とは、今はもう直接お話しできませんけど、
拙者は今でも、このお二人の先生のことをよく思います。
先生だったら、なんと言うだろうか、と。
きっと、先生には「ようやった、頑張ったな」と褒めてもらいたい。

えらい先生を尊敬する、のではなく、
尊敬する先生をえらいと思う、のだと思います。
もちろん、拙者の友人がO先生やF先生のことを、
そんなに尊敬していなくても、それはそれでいいんです。

他には素晴らしい先生はたくさんいらっしゃると思いますが、
拙者は、O先生とF先生に担任してもらって本当によかったです。
やっぱり、お二人に褒めてもらえるぐらいにいろいろ頑張らないと、
というのがガッツの源。

0 件のコメント: