[No.2612]
#12「コンビニ人間」村田沙耶香
密を避けながらも書店に妻と娘と連れ立って行き、
いろんな本との偶然の出会いや、発見の連鎖によって
たくさんの読みたい本を手にとっては、戻し。。。
結局7冊の本を買いました。
久しぶりに、ビジネスや経済とは関係のない小説ばかり。
その1冊が第155回芥川賞受賞作の本著です。
アッと言う間に読み終えました。
拙者自身は、この主人公の女性とは違うタイプと思います。
とにかくどうにかしないと、という焦りや願いにも似た想いを
何とかして行動に変換して、結果を出したい、とガッツのある拙者ですが、
主人公の気持ちや想いが分からないわけではないです。
自分の意思で自由に選択して行きて行くとしても、
社会規範や、周囲からの無責任な期待や思い込み、レッテル、
妬まれたり、上から見られたりする関係性や
コミュニケーションにまみれているのが日常です。
それらに抵抗することも、立ち向かうことも気力が出なければ、
無視するか、とりあえず受容するでしょう。
自分として如何に生きるか、社会の中でどう存在するか、
自分と向き合って何とか答えや方向性を持って行きたいですね。
誰にどう思われるかではなく、どうありたいか。
いろんな人の人生を疑似体験し、
いろんな主観や考え方を自分の中に展開できる、
やっぱり小説を読むのは面白いですね。
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