[No.2619]
#16「海」小川 洋子
「妊娠カレンダー」や「博士の愛した数式」という著作があるのは知っていましたが、実際に始めて著作を読んでみました。
まだ1つの著作を読んだだけですので、あくまでも今時点の読後の感想ですが、人間の内面の陰、あまり晒さない部分や側面の機微をとても感じます。少し暗めに。
「睾」という字も「私」という活字も、タイプライターにも同じように取り付けられていますが、利用される頻度は明らかに「私」が多いと思います。
おそらく、かなり限られた用途や頻度で利用される「睾」という活字も、頻度に関わらず壊れてしまい、取り替える必要のある実態。
このような想定と実態の違いに着目する著者です。
興味深いし、拙者も同じようなことを考えたこともあるな、と共感することもあり。
やっぱりいろんな作家の著作を読んでみること自体、いろんな刺激があっていいですね。
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