[No.2664]
#33「スイングアウト・ブラザーズ」石田 衣良
石田衣良作品の一気読み、というぐらいにグイグイ読んでいます。直木賞作家に怒られそうですが、読んでいて心地良いのはなぜでしょう。登場人物が、ついつい拙者の身近にもいるように思えます。
大学時代からの友人3人組、30歳代できままな独身。大学時代の憧れの女性先輩に、モテる男になるためのサロンに誘われて、男を磨いていく、、、そんな設定です。
大学を卒業して就職してからも、友人に会える環境であることがまず羨ましい設定です。東京の大学を卒業後、東京の会社に就職し、首都圏で勤務すれば実現します。
拙者のように地方の学校を卒業し、複数回の転職や引越しをすれば、友達と近くに居続けるということは不可能に近いですね。阪神間、日本海側、九州、首都圏、名古屋地域、そしてシカゴ、といろんな場所で友達も奮闘しております。
コロナ自粛の今、さらに友人と会うことは難しいです。メールしたり、手紙を書いたり、電話したり、またこのBLOGを見てくれていたりです。
欲しい物も、得たいこともいろいろありますが、やっぱりいいなと思う一つは、友達です。会える頻度は多くなくても、いつもどこかで気にかけている、思いを少しだけかけている、そんな感じですかね。呼び出せばすぐに会える友達、今となっては、特に拙者にはできないことを、この小説で擬似的に楽しめた感じもします。
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