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2020-11-26

読んだ本(2020-#37):5年3組リョウタ組

[No.3260]

#37「5年3組リョウタ組」石田衣良

これまた、アッと言う間に読み終えてしまいました。著者初めての新聞連載小説だったようです。これは話の進みが毎日?毎週気になりますね。

直木賞受賞作家には失礼ですが、とても読んでいて心地よく、主人公や登場人物を勝手に想像して、読むことを楽しめました。

小学校のクラス内のいろいろ、児童の家庭環境、教員の関係性、教育行政を重視する校長や担任との葛藤など、実際にチビ子が学校に通っていて父として感じることとも相まって、我が事のようにも読めました。

教室というブラックボックス、という表現、実は拙者も感じていました。教室内で繰り広げられる授業の内容や児童のリアクション、先生や児童どうしの関係性やコミュニケーションについては、教室の外にいえは誰にも伺うことができない、認識も理解もできないと思います。ブラックボックス=悪い、では決してありませんが、課題や問題が起こっても、周囲には伝わりづらい、という実情があります。実際にチビ子に聞いても、なかなか教室の実情はわかりませんし、時々聞いて、へーということもあります。

子供にとって先生は、信頼できる、叱られるとこわいけどきちんと見ていてくれる、そんな存在であって欲しいです。拙者の場合、小学校の頃のO先生、中学時代のF先生、大学と大学院の両指導教授がまさにそうです。今でもそう思える先生に出会えて嬉しい気持ちになりました。

高校時代は、進学のことが主な内容になって、先生や友人といろいろ深く話せなかった、と少し後悔です。 高校の時からいろいろ深く話した友人とは、結局今でも付き合いがあります。昔から、ずーっと同じようなことを話しているような気もしますが。

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